商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/06/01 |
JAN | 9784098254545 |
- 書籍
- 新書
女らしさは誰のため?
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女らしさは誰のため?
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ジェーン・スー/中野信子 両氏の対談形式で綴られる「女性」テーマの本です。 2019年刊行の『女に生まれてモヤってる!』に加筆・修正したものだそうです。 実体験をもとに現実味が濃く語られるスー氏の考えと、「人間という生き物」の在り方を俯瞰で考えて語られる中野氏の考え。 両者とも...
ジェーン・スー/中野信子 両氏の対談形式で綴られる「女性」テーマの本です。 2019年刊行の『女に生まれてモヤってる!』に加筆・修正したものだそうです。 実体験をもとに現実味が濃く語られるスー氏の考えと、「人間という生き物」の在り方を俯瞰で考えて語られる中野氏の考え。 両者ともに、「あるある」と頷きながらも、ユーモアや「なるほど」と思う目から鱗の考えもあり、楽しんで読み終えました。 特に印象に残ったのは、今、様々なことで悩んでいる「個人的」問題が、実はゲームのルール(=社会構造)の問題である可能性が高い、ということ。 生物学的に見た人類の在り方が変わることによって、ヒトが生殖の考えを転換させ、女性に求められる条件そのものが無意味になるかもしれない、という考えは、一見フィクションのようでありながら、「そうなったら自分はどうしたい?」と仮定の想像を働かせるスイッチにもなったような気がします。 他にも、忘却することで新しく学べるということや、スー氏の父が「いまを生きること」に重きを置いているという話、自分一人では悩んだり考えたりばかりで先に進まないようなことですが、この本をきっかけにヒントを得た気持ちになりました。 女性がジェンダー論について語る、というと「どうせ男を下げてるんでしょ?」と思われがちかもしれませんが、こちらの本は男を下げている、という感じがなく、男女ともに読みやすいのではないかなと思います。 ---<本文からの引用>------------------ バグに気づけると、人にもていねいに対応できるようになります。このバグは女にだけ存在するものではありませんから、自分も「あの人が女だったら言わない言葉」を男に投げかけずに済むようになるのです。 ー 162ページより ------------------------------------------ ※「バグ」≒ジェンダーバイアス、社会的構造における男女の不均衡、押しつけられる「らしさ」のステレオタイプ等々
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2人の対談が本になっている。女らしさって男の補助をすること?言いたいことを言わないこと?化粧をしてスカートを履いていること?仕事より家庭を優先して守ること?などを2人の話し合いによって掘り下げていく。 初めの方は共感できたり、自分でも自覚していなかった女の枠組みに気づくことができて面白かった。「元気のいい女が職場でウケがいいのははなから男の敵だと思われてないから」「できない女の管理職がいたっていい」という話は自分の中にない視点だった。 後半になると、将来的には子どもを産むこと自体がレジャーになっていくことも考えられる(※倫理的な是非は置いておく)なんていうちょっと現実離れした結婚・出産の価値観の変化についての話になってきてあまり興味を持てなかった。 対談形式で書かれているので、読みやすいor読みにくいが分かれそう。私は結構読みにくいと思った。話の内容自体は難しくない。2人とも金銭面や学問の面など恵まれた環境で育ったからここまではっきり自分の意見を持てているんだろうな…。自分の選んだ道を正解にしていける優秀な女性だからこそ言えることだとは思った。
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読み始めて既視感…と思っていたら「女に生まれてモヤってる」の新書版でした。かつて読んだ本でしたが、再読。 私も歳をとったので「女らしさ」とかいう社会のバグから解放されつつあり、最初に読んだ時よりは幾分か気楽に読めたなぁ。 これから大事なのは「選んだ答えを正解にできる力」、納得しか...
読み始めて既視感…と思っていたら「女に生まれてモヤってる」の新書版でした。かつて読んだ本でしたが、再読。 私も歳をとったので「女らしさ」とかいう社会のバグから解放されつつあり、最初に読んだ時よりは幾分か気楽に読めたなぁ。 これから大事なのは「選んだ答えを正解にできる力」、納得しかない。 理想の社会は訪れないけど、それに向かって不完全を完全に近づけていくのが社会だろう、というのも納得であった。 最初に読んだ時は私自身は独身だったけど今は結婚して子どももいるので特にわかると思ったのは「女同士だからってなんでも分かり合えるわけじゃない」。そして「わかり合えない」イコール「敵」じゃない。ここ大事。
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