商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2023/05/26 |
JAN | 9784142231522 |
- 書籍
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100分de名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』(2023年6月)
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100分de名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』(2023年6月)
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
『ショック・ドクトリン』を光と陰の両面から、その価値と限界を再確認できる解説には、一貫してなっていなかったのが残念だ。 多くの読者が浅はかな陰謀論的思考を本書から嗅ぎ取っている。政治家や学者、資本家にだけ悪を見て、歴史的背景や社会構造に切り込まなかった事実から当然と言える。 ...
『ショック・ドクトリン』を光と陰の両面から、その価値と限界を再確認できる解説には、一貫してなっていなかったのが残念だ。 多くの読者が浅はかな陰謀論的思考を本書から嗅ぎ取っている。政治家や学者、資本家にだけ悪を見て、歴史的背景や社会構造に切り込まなかった事実から当然と言える。 改めての詳細なファクトチェックが必要と思ってしまった本書はどちらかと言えば、悪書の部類に入ってしまう。センセーショナルな書き口で読者を不安に陥れる手法は、本書の主張する「ショックドクトリン」そのものではないか。 第一回への違和感 ・ミクロな拷問実験とマクロな国家政策実施をそもそも並列に扱って良いのか? ・チリ、イギリスの事例が単線的に扱われているが、市民はそんなにも愚かなのだろうか?政治家至上主義的な歴史観だ。 ・フリードマン的な小さい政府が生まれ、進行した背景はもっと複雑なのでは? ・紛争で福祉国家から脱する機会を得た、とあるが、そもそも福祉国家は戦争が契機で整備されるようになった経緯からすると、立論の仕方が間違っているのではないか? 第二回からの教訓。歴史はある程度、長い目で見なければいけない。短期に成功しているようなことも長い目で見ると意味が変わってくる。 第三回は、堤氏の過去の著作の亡霊のよう。 第四回は、一面的な見方で、歴史から都合の良い情報だけを取り出して編集すれば、一定の主張を引き出すことができる好例だった。
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レビュー Eテレ100分で名著で視聴し、ショックを受けたのでテキストも手にとって読んでみた。TVでは聞き流してしまったところもしっかり確認出来てよかった。 リアルタイムで知っているラムズフェルド、チェイニー氏などが回転ドアで政府要人とドクトリンの恩恵にあずかる企業の要人との間を行ったり来たりしていたとは衝撃だった。原著も読まねばならないと思った。 チリの政変、ソ連崩壊、中国の民主化弾圧の構図も単刀直入にわかりやすく説明されていたが、何事も鵜呑みにはせず自分の頭で考えようと思っている。なにせメディアも煽る存在なのだから。私自身この世で社会人生活してきて行き過ぎた規制緩和には違和感を大いに感じているので、言語化してまとめてくれたことはうれしい。 国連機関も紛争解決に何にも役にも立っていないとイライラしていたが、IMFの話を読みなるほどやはり金の出どころに左右されている機関なのだということがよくわかった。 満足度★★★★ 100分 de 名著ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 著:堤 未果 ISBN:9784142231522 。出版社:NHK出版 。判型:A5 。ページ数:116ページ 。定価:545円(本体) 。発行年月日:2023年05月 。発売日:2023年05月26日 内容紹介 今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体 ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。 著者紹介 国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券などを経て現職。 以上アマゾン、Books出版データベースより
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こういうのはどこまでか本当かは分からない。 自分はどちらかと言えば新自由主義の立場なので、それを否定する意見を読めたのは良かった。
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