ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト

森永卓郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 三五館シンシャ/フォレスト出版
• 発売年月日: 2023/05/22
• JAN: 9784866809311

商品レビュー

2024/07/03

財政均衡主義vsMMT(現代貨幣理論)の対決はメチャクチャ面白い!!

[ぷくちゃん]

かたや「「消費税の更なる増税に邁進すべし」とするザイム真理教(巨大カルト)の深淵なる教義「財政均衡主義」。かたや「国民生活を守るため消費税を無くし、減税分は国債の発行で補うべし」とするマクロ経済学の教義「MMT」。この戦いを、経済学の全くの素人にも分かり易く、見事に描いています。安倍元首相は、国民生活を守るため、ザイム真理教に盾突いて、アベノミクスというMMTの実践を行ったものと理解しました。こんなに経済学が面白かったとは、心から感動しました。こんな素晴らしい本が出版されるだけでも、まだまだ日本は捨てたものではないと思います。モリタクさん、まだまだ死ねませんよ。頑張って。心から応援しています。

2024/11/04

デリケートなテーマなので深くは言及しないけど、もしこの本に書かれていることが事実だとするなら自分の子どもには財務省に就職出来るような教育を施したいと思わせる凄みはある。
ただ経済政策や税制の歴史などは自分が不勉強なこともあり理解が追いつかなかった。次の課題が見つかったということにしておこう。

2024/11/02

日本の失われた30年の元凶は様々あれど、経済成長を押しとどめたのは「財政均衡主義というザイム真理教の一番の教義」に則った消費税の導入とその度重なる税率アップである、との主張は、本書でも示される様々な客観的公表データからも納得感がある。
政治家が財務官僚による「ご進講」「ご説明」と称する洗脳活動によって財政均衡主義を信じ込まされてしまうという（当時民主党財務副大臣となった野田氏の事例）も、さもありなんと感じた。
これらの状況を財務省をカルト教団に例えての論考は面白く分かり易かった。
この失われた30年から抜け出す為には、財政均衡主義を捨て消費税減税等様々な打手が必要と思われるが、現実の政治はその様に動きそうになく腹立たしい。
森永さんの主張が広く受け入れられないのは何故か。
「朝まで生テレビ！」の放送後に立憲民主党の長妻氏から言われたという「森永さんの理論は間違っているとは思わないんだけど、なんとなく腑に落ちないだよね」にも滲み出ている気がするが、森永さんのキャラにも依る気がするのが残念。