商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2023/02/15 |
| JAN | 9784480017680 |
- 書籍
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敗者としての東京
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敗者としての東京
¥1,980
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商品レビュー
4.3
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未来に向けて発展する都市、東京。勝者としての東京のイメージ。しかし、東京は過去、3度征服された過去を持つ町である。徳川家康に象徴される西の勢力に征服された縄文時代以来の人々に大陸からの渡来系民族が混じり合って形成されたクレオール的文化(土着系秩父平氏)。薩長に征服された徳川家康に...
未来に向けて発展する都市、東京。勝者としての東京のイメージ。しかし、東京は過去、3度征服された過去を持つ町である。徳川家康に象徴される西の勢力に征服された縄文時代以来の人々に大陸からの渡来系民族が混じり合って形成されたクレオール的文化(土着系秩父平氏)。薩長に征服された徳川家康により開発された江戸文化。アメリカに占領された明治・大正・戦前昭和のモダニズム東京。それら敗者であることがかえって豊かさを持つ過去が層を成して痕跡を残す敗者としての都市東京。そして、その敗者の声は敗者自らでしか語り得ず、その敗者により刻み残された声に耳を傾け、東京を見つめ直す。勝者により一元的な価値観ではなく、そこに敗者の声、経験、価値観が混ざり合う事で真の豊かさを感じることが出来るようになるのではないか。 豊かな未来のみを信じる事が出来なくなったポストモダンの時代における豊かさとは何かを問う著書である。 また、戦後の日本人にとっては、太平洋戦争の敗者としての自覚を持てぬ日本人の敗者としての価値再構築を求める。
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都市を発展史観で捉えるのではなく、幾重もの重層的な歴史であるととらえる点がユニークである。本書によれば東京は徳川政権、薩長連合、米軍に敗れてきた歴史があるという。筆者の述べていることだが、この3度にとどまらず、常に勝者と敗者とが生まれているのが都市である。 出版社の雑誌に連載...
都市を発展史観で捉えるのではなく、幾重もの重層的な歴史であるととらえる点がユニークである。本書によれば東京は徳川政権、薩長連合、米軍に敗れてきた歴史があるという。筆者の述べていることだが、この3度にとどまらず、常に勝者と敗者とが生まれているのが都市である。 出版社の雑誌に連載されていたものを一本化したものらしく、やや大部の本書の真ん中には筆者の一族の歴史にかかわる具体的な話が挟まっている。この部分を読んでいる時は脇道にそれた感じがして、少々不愉快になった。 だが、彼らは忘れられた起業家であり、経営が破綻した企業主であり、やくざであり、そのほかいわゆる「勝者」とは言えない人々である。そうした敗者としての人々が実は確かな足跡を残している。こういった人物が東京の地層にいるのであることが分かった。 本書の説得力は終章に来てはっきりする。国力の頂点を越え、緩やかな衰退に向かっているといわれる今日の日本にこそ、敗者としていかに生き抜くかという意味が問われるというのだ。勝者であり続けることからは得られない新次元は敗者の側から達成されるのかもしれないという気持ちになれた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
PR雑誌「ちくま」に掲載された連載を本にしたものである。東京を明治維新、第二次世界大戦の敗者から見たものである。最も面白いのは、吉見の家族としての曽祖父母、祖父母、母親や親戚の安東(ヤクザ)と、その住んでいたところの大久保や新宿、渋谷についての関わりであった。東京については大まかには知られているものの、細かいことまではわからない。第3部(7章)からは吉見のファミリーヒストリーである。東京に来た大学生は、これを読むことで、東京はどのようなところであったかが理解されると思われる。
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