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敗者としての東京 巨大都市の隠れた地層を読む 筑摩選書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/02/15 |
JAN | 9784480017680 |
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敗者としての東京
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商品レビュー
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「ちくま」の連載をとりまとめたものなので、必ずしも論旨が一貫しているとは言えない。江戸・東京の敗者としての歴史を鈴木理生等によって概述。 ・彰義隊の怨念は抑圧されたのに対し、清水次郎長は敗者である天田愚庵「東海遊侠傳」で、東京の貧民窟は敗者のジャーナリストが語る。 ・敗者が抹殺さ...
「ちくま」の連載をとりまとめたものなので、必ずしも論旨が一貫しているとは言えない。江戸・東京の敗者としての歴史を鈴木理生等によって概述。 ・彰義隊の怨念は抑圧されたのに対し、清水次郎長は敗者である天田愚庵「東海遊侠傳」で、東京の貧民窟は敗者のジャーナリストが語る。 ・敗者が抹殺されず複層していく。ファミリーヒストリ(曾祖父山田興松(水中化の発明・教育・実業家)、祖母(離婚後木挽町で旅館、いとこ叔父安藤昇)でミクロ史を記述するが、敗者としての東京との関係は複層。 ・鶴見俊舗の敗北への拘り(限界芸術論など) ・敗者は勝者の文化を部分的にとりいれつつ根幹的な精神世界を保持してきた。
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東京という地は少なくとも3回占領されたという整理ーー徳川家康、薩長軍、米軍ーーに基づく東京論。 著者の親戚に安藤昇がいたということに基づくファミリーヒストリーは面白いのだけれど、前半の江戸成立にかかる論述は今ひとつかな。
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東京の歴史を概括する内容だが、引用されている人物が多種多様で著者の視点の広さ、深さに驚いた.1590年に徳川家康が江戸へ入ったのが第1回で、1868年に薩長軍が進駐したのが第2回目、1945年に米軍が占領したのが第3回目と江戸・東京の大事件を捉えて、この都市の変革を詳細に記載して...
東京の歴史を概括する内容だが、引用されている人物が多種多様で著者の視点の広さ、深さに驚いた.1590年に徳川家康が江戸へ入ったのが第1回で、1868年に薩長軍が進駐したのが第2回目、1945年に米軍が占領したのが第3回目と江戸・東京の大事件を捉えて、この都市の変革を詳細に記載している.やはり1945年以降のストーリーが楽しめた.登場人物が非常に幅広く、清水次郎長、国定忠治、安藤昇のようなやくざから、山口昌男、鶴見俊輔、加藤典洋などの評論家.すごい読書量だと感じた.女工哀史に代表される労働問題の記述も面白かった.
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