商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル |
| 発売年月日 | 2023/03/29 |
| JAN | 9784797674279 |
- 書籍
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山上徹也と日本の「失われた30年」
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山上徹也と日本の「失われた30年」
¥1,760
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商品レビュー
3.1
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう3年近くも前になるのか… 旧統一教会の解散命令が昨日出されたとのことですが、 この事件についてきちんと読んでおらず、今さらながら正直かなり衝撃的というか、心がかなり痛む。 とくに、山上被告の生々しいツイートを直に読むと普通に涙出そうだし、ちょっと時間が止まる感じがする。 この本は、事件が起こってから数週間後にYouTubeでも配信された五野井郁夫さんと池田香代子さんお二方の対談(五野井さんへのインタビューという形)を加筆修正したものがメインになっていますが、 山上被告本人のツイートや生い立ちを読み解き名から、犯行に至るまでのや社会構造について議論されています。 プロローグの章だけでも、引用されているツイートを知ると本当に悲痛で、読むことからの一人の人間について知ることの責任も感じながらもなんとか読まないといけないという思いが生まれただ読んだ。
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I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた How do I live on such a field? こんなもののために生まれたんじゃない 山上徹也が聞いていた鬼束ちひろの月光を久々に聞いてみた。京大卒の父は自殺。兄は病気で失明し、兄も自殺。祖...
I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた How do I live on such a field? こんなもののために生まれたんじゃない 山上徹也が聞いていた鬼束ちひろの月光を久々に聞いてみた。京大卒の父は自殺。兄は病気で失明し、兄も自殺。祖父の会社は倒産。母はこうした環境に耐えられず、父の生命保険金を統一協会につぎ込んだ。山上は高校までは進学校に進んだが、こうした状況で大学に行けず。非行に走るでもなく、真面目な優等生がプレカリアート化していく。 宗教組織さえも利用する、政治家を射殺した。 そこが本来の敵ではない事にも山上は気付いていた。インパクトはあるが、闇は壊せない。人の苦しみに漬け込んで金銭提供を煽る根本の組織は崩せない。それでも尚、許せない。二つとも明るみに出して、世論に問うのだ。父と兄を追う前に。 一体彼の何がわかったつもりで、外野から正義を語れるというのか。勧善懲悪や二元論、一般論や正論で語れない複雑な世の様を、我々読書家は理解するために本を読んでいるのではないか。純文学は、そうした人間の過ちや弱さ、葛藤や極限を疑似体験させる。殺人の良し悪しを語るのは分かりきった事で、この本を読む上では必要のない前提だ。 切ない。自分だったらと考える。 ロスジェネ。そして、鬼束ちひろの詩。報われない、世界に堕とされた、失うものさえ与えられぬ、這い上がれぬ、持たざるもの。そして、それを無敵の人と形容する軽薄な世を呪うしかない、そのカルマを考える。心が吼える。
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とても考えさせられた。同じく就職氷河期世代を生きているモノとして、時代背景より家庭環境によるものを物凄く感じたし、その点は能力あるにも関わらず、非常に勿体無いし本人の努力が色々と報われず不幸だと思う。但し、日本にとって大事な人を失った損失は計り知れない。安倍家遺族の悲しみは想像し...
とても考えさせられた。同じく就職氷河期世代を生きているモノとして、時代背景より家庭環境によるものを物凄く感じたし、その点は能力あるにも関わらず、非常に勿体無いし本人の努力が色々と報われず不幸だと思う。但し、日本にとって大事な人を失った損失は計り知れない。安倍家遺族の悲しみは想像し切れず本当に気の毒。 被告のツイート書き起こしを読みながら、家族関係、思考や世に問いたいと考えているであろう事がよく分かった。
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