山上徹也と日本の「失われた30年」 の商品レビュー
I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた How do I live on such a field? こんなもののために生まれたんじゃない 山上徹也が聞いていた鬼束ちひろの月光を久々に聞いてみた。京大卒の父は自殺。兄は病気で失明し、兄も自殺。祖...
I am GOD'S CHILD この腐敗した世界に堕とされた How do I live on such a field? こんなもののために生まれたんじゃない 山上徹也が聞いていた鬼束ちひろの月光を久々に聞いてみた。京大卒の父は自殺。兄は病気で失明し、兄も自殺。祖父の会社は倒産。母はこうした環境に耐えられず、父の生命保険金を統一協会につぎ込んだ。山上は高校までは進学校に進んだが、こうした状況で大学に行けず。非行に走るでもなく、真面目な優等生がプレカリアート化していく。 宗教組織さえも利用する、政治家を射殺した。 そこが本来の敵ではない事にも山上は気付いていた。インパクトはあるが、闇は壊せない。人の苦しみに漬け込んで金銭提供を煽る根本の組織は崩せない。それでも尚、許せない。二つとも明るみに出して、世論に問うのだ。父と兄を追う前に。 一体彼の何がわかったつもりで、外野から正義を語れるというのか。勧善懲悪や二元論、一般論や正論で語れない複雑な世の様を、我々読書家は理解するために本を読んでいるのではないか。純文学は、そうした人間の過ちや弱さ、葛藤や極限を疑似体験させる。殺人の良し悪しを語るのは分かりきった事で、この本を読む上では必要のない前提だ。 切ない。自分だったらと考える。 ロスジェネ。そして、鬼束ちひろの詩。報われない、世界に堕とされた、失うものさえ与えられぬ、這い上がれぬ、持たざるもの。そして、それを無敵の人と形容する軽薄な世を呪うしかない、そのカルマを考える。心が吼える。
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とても考えさせられた。同じく就職氷河期世代を生きているモノとして、時代背景より家庭環境によるものを物凄く感じたし、その点は能力あるにも関わらず、非常に勿体無いし本人の努力が色々と報われず不幸だと思う。但し、日本にとって大事な人を失った損失は計り知れない。安倍家遺族の悲しみは想像し...
とても考えさせられた。同じく就職氷河期世代を生きているモノとして、時代背景より家庭環境によるものを物凄く感じたし、その点は能力あるにも関わらず、非常に勿体無いし本人の努力が色々と報われず不幸だと思う。但し、日本にとって大事な人を失った損失は計り知れない。安倍家遺族の悲しみは想像し切れず本当に気の毒。 被告のツイート書き起こしを読みながら、家族関係、思考や世に問いたいと考えているであろう事がよく分かった。
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社会学者で宗教二世の筆者が、山上被告のツイートや彼の生きた時代をもとに分析する本。全体的に読みやすく同世代の筆者だからこそ山上という人間の輪郭を明らかにできたと思う。一方、一部の意見には筆者のイデオロギーによるバイアスや「それってあなたの感想ですよね?」と思ってしまう部分も見られ...
社会学者で宗教二世の筆者が、山上被告のツイートや彼の生きた時代をもとに分析する本。全体的に読みやすく同世代の筆者だからこそ山上という人間の輪郭を明らかにできたと思う。一方、一部の意見には筆者のイデオロギーによるバイアスや「それってあなたの感想ですよね?」と思ってしまう部分も見られた。
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ていねいにTw分析で浮き上がる風景、という手法は見事だが、そこでの世代不満は新しいものではない、安倍政治の日本への視点は弱いのが残念
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山上徹也の母親が統一教会に合計1億円以上献金したことで生活が狂い、恨みを教会に、またその教会をサポートするようなメッセージを残す安倍元首相に向け、殺害に至った、と言うのは表層的で、そこに至る時代的背景や、山上被告がツイートした全文を読み解くことで、内在する心理的側面を分析する。 ...
山上徹也の母親が統一教会に合計1億円以上献金したことで生活が狂い、恨みを教会に、またその教会をサポートするようなメッセージを残す安倍元首相に向け、殺害に至った、と言うのは表層的で、そこに至る時代的背景や、山上被告がツイートした全文を読み解くことで、内在する心理的側面を分析する。 報道だけでは知り得ない彼の生い立ちや考え方が、少し分かった気がする。 殺害は許容出来るものではないが、ある意味起こるして起こったことかもしれない。 しかし、彼はかなり知能指数が高そうだ。 これをきっかけに教会にメスが入りつつあるようだが、例によって遅々として進まず、得意の時間切れを狙っているようにも勘ぐられる。自民党とは切っても切れない関係のようだし。 ハードと共にソフト面での再発防止が必要だろう。
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池田氏はあべしねの人で五野井氏は名前すら知らなかった。 池田氏に比べると五野井氏のぶっ飛び具合は別格。 「生きながらにして延々と炎に焼かれ続ける地獄のような日本」が元凶と言う。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/499597855.h...
池田氏はあべしねの人で五野井氏は名前すら知らなかった。 池田氏に比べると五野井氏のぶっ飛び具合は別格。 「生きながらにして延々と炎に焼かれ続ける地獄のような日本」が元凶と言う。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/499597855.html
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統一教会を軸に殺された者と殺した者とがあまりに対照的な立場だったため、どうしても構造的に運命論的に解釈してしまいがちになる本件。しかし彼の転落は本書を読んでも個人的事情も大きく感じられ、ロスジェネを主因とするこの本の論はやや一方的な気もする。しかし抜粋とはいえ、山上容疑者のツイー...
統一教会を軸に殺された者と殺した者とがあまりに対照的な立場だったため、どうしても構造的に運命論的に解釈してしまいがちになる本件。しかし彼の転落は本書を読んでも個人的事情も大きく感じられ、ロスジェネを主因とするこの本の論はやや一方的な気もする。しかし抜粋とはいえ、山上容疑者のツイートを重要なものと思われるものを一次資料化してくれたのはありがたい。
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ロスジェネ論。 山上徹也に友達がいれば、安定した雇用と収入があれば、彼はただのネトウヨ的なおじさんであれたのかもしれない。安倍も死なずに済んだ。 人としての尊厳とは何か。
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山上徹也のものとされるTwitterの投稿から、彼の犯行に至った背景や思想を読み解いていくという趣向の本。 本当は助けが必要な宗教二世であったにもかかわらず、周りからの支援はなく、氷河期世代の身に染み付いた自己責任論で努力をしてもうまくいかず追い詰められ、映画『ジョーカー』に出て...
山上徹也のものとされるTwitterの投稿から、彼の犯行に至った背景や思想を読み解いていくという趣向の本。 本当は助けが必要な宗教二世であったにもかかわらず、周りからの支援はなく、氷河期世代の身に染み付いた自己責任論で努力をしてもうまくいかず追い詰められ、映画『ジョーカー』に出てくるアーサーに共感しつつ、凶行に及んだという。 そういう部分もあっただろうという反面、内容は極めて薄く(必要ないような簡単な用語にまで脚注が多用されている。)、事件から日が浅い今だからまだ読めるけど、わざわざ本にするまでもなかったように思う。 山上徹也はネトウヨかというと外れるような投稿があり、インセルかというと自ら拒否する態度を示しているという分析は、そりゃ普通そうだろと思う。 あと、何でもかんでもロスジェネで説明しようとするのにも無理があると思う。大体氷河期世代以降は嫌韓又はKポップ好きに二分されているとか、そんなわけはなく、ネットの見過ぎである。
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