商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2023/03/25 |
| JAN | 9784140819357 |
- 書籍
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なぜ「救い」を求めるのか
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なぜ「救い」を求めるのか
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
烏兎の庭 第七部 5.4.25 https://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2505.html#0504 https://ss675396.stars.ne.jp/uto07/diary/d2505.html#0504
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宗教のうち、救済的な側面に着目して、なぜ宗教が発展・維持されてきたのか、その根底にある救いとは何なのかを考察した本です。 救済宗教あるいは救いを求める理由は、「人間には限界があるから」ということに尽きると思います。 科学や文明が進んでも、人間は死や苦悩などの限界に直面しなければ...
宗教のうち、救済的な側面に着目して、なぜ宗教が発展・維持されてきたのか、その根底にある救いとは何なのかを考察した本です。 救済宗教あるいは救いを求める理由は、「人間には限界があるから」ということに尽きると思います。 科学や文明が進んでも、人間は死や苦悩などの限界に直面しなければならない。そのときに、今を生きる人間の精神は、科学や技術でコントロールできるものではないと思います。 そのときに、人間は救いを求め、ある人はより資本主義に邁進し、ある人は科学や技術に希望を見出し、ある人は救済宗教に惹かれていくのだろうと思います。 第1章では、物語や詩・歌詞の中に見られる「救い」のあり方を考察します。人間には、信仰とは直接関係がなくとも、救いを求める本質があることが垣間見えます。 第2章ではキリスト教・イスラム教・仏教のような世界宗教を題材に、共通する「普遍主義」「力の支配に対する代替物」という側面を見ていきます。日本独自の宗教の発展や、神道の変遷についても触れられています。 第3章では、「救済宗教」がなぜ宗教を理解するうえで重要なのかを、宗教学者・知識人たちの論文や著作をベースに述べています。トレルチ(キリスト教の絶対化)、ウェーバー(合理化・脱呪術化への疑問)、ヤスパース(限界状況と軸の時代)、など少し学術的な内容です。 第4章では、宗教をめぐる近代の議論について述べられています。宗教は人間に不可欠とする立場のほか、マルクスやニーチェによる宗教批判、世俗化による影響力の低下、という3つの立場が紹介されます。近年のスピリチュアリティについても言及されています。 全体的に少し難しいですが、わかりやすく解説されています。もしかしたら☆5かも。
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人はなぜ絶対的な存在に祈りを捧げ、「救い」を求めるのだろうか? 世界三大宗教とよばれる仏教・キリスト教・イスラームを救済宗教と位置づけ、その名の通り救済を求める宗教の歩んできた歴史と社会的構造との相関関係を明らかにしている そもそも救いとはなんなのだろうか。序盤では文学や歌にみら...
人はなぜ絶対的な存在に祈りを捧げ、「救い」を求めるのだろうか? 世界三大宗教とよばれる仏教・キリスト教・イスラームを救済宗教と位置づけ、その名の通り救済を求める宗教の歩んできた歴史と社会的構造との相関関係を明らかにしている そもそも救いとはなんなのだろうか。序盤では文学や歌にみられる救いの表現を取り上げつつ、芸術によって形成されてきた救いの意識をひもといている ウェーバーの提唱した、人の死後はすでに決まっているから現世の行いや宗教の類は全く意味がない、とした予定説が興味深い こんな反宗教的な思想が許されるのか、と思ったけどケーサカンバリンの地水火風の話(たしか唯物論的なの)と似てる気もしておもしろい 宗教の知識あったほうが読みやすいと思う
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