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口訳 古事記

町田康(著者)

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¥2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/04/26
JAN 9784065312049

口訳 古事記

¥2,640

商品レビュー

3.6

51件のお客様レビュー

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2024/05/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

口訳 古事記 町田康 ∞----------------------∞ なんで関西弁?と思いながらも口訳はやっぱり読みやすく、楽しく読めた。とはいえ関西人では無いので違和感が全くない訳では無いけど、そもそもこの頃(古事記が書かれた頃ではなくて神様がいた頃)はどんな話し言葉かも分からないので、まぁこんなもんかもしれんなとも思える。 神様は、ムカついたらすぐ殺す残酷さ、男女が出会っていいなと思ったら速攻交わる貞操観念の薄さにやたら強いのも相まって、人間よりも悪いものに感じてしまう。 それを思うと、日本武尊は親の言うことに従ってるだけの良い子に思えてしまうが、こんな子が近くにいると怖いもんは怖いな。 イザナギ・イザナミが出会いから演じる話、アマテラスが隠れてたのを変な踊りでおびき出す話、オオクニヌシが因幡の白兎を助けたり、兄弟に何度も殺されたり、ニニギがブサイクさんを振ったために寿命が出来ちゃったり。 こういう風に繋がってるのかと改めて知って勉強になった。 私はダーウィン論より、旧約聖書や武内宿禰の孫が書いたとされる竹内文書の方が好きなので、古事記をこんな簡単に読ませてもらえて嬉しい限り。 2024/05/11 読了(図書館)

Posted by ブクログ

2024/05/08

古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記...

古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記の世界観に怖ろしくフィットしている。 須佐之男命なんて半グレが結婚して子煩悩パパになった典型だし、大国主神も何度も●されるただのパシリだったのがやたら女性にモテて国造りの神様になったチャラ男だ。そして事あるごとに下ネタが登場する古事記は、まともに堅い文章で読んでいたら発狂してしまいそうだ。 その実は、長らく物語として口語伝承されてきた内容なので、面白おかしく脚色されたのだろうし、それを恭しく文章で読むよりもやはりネタ的なストーリーとして消費していくことが、神々の子孫たる我々後世の日本人が採るべき作法なのだろう。

Posted by ブクログ

2024/05/04

誰もが知っているが実際に読んだことがある人は極めて少ないであろう「古事記」を町田康が口語訳で現代に甦らせる。 町田康の文体と「古事記」のぶっ飛んだ世界観の相性が最高によく、こんなに「古事記」とは面白い物語だったのか!?、という驚愕と共に読めてしまう。 あまりにも破天荒すぎる神...

誰もが知っているが実際に読んだことがある人は極めて少ないであろう「古事記」を町田康が口語訳で現代に甦らせる。 町田康の文体と「古事記」のぶっ飛んだ世界観の相性が最高によく、こんなに「古事記」とは面白い物語だったのか!?、という驚愕と共に読めてしまう。 あまりにも破天荒すぎる神々たちの戯れをこんなにも面白く、かつ読みやすく描き出す著者の作家としての力量を実感した。 ぜひ文科省は本書を中学生くらいの必修図書として全国のジュブナイルに読ませてほしい。それで、日本が変わると思うな。

Posted by ブクログ

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