商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2023/02/25 |
JAN | 9784140819333 |
- 書籍
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イスラエル 人類史上最もやっかいな問題
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イスラエル 人類史上最もやっかいな問題
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商品レビュー
4.1
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30 中世ヨーロッパの一大勢力だった カトリック教会にとって ユダヤ人は神学的に大きな問題だった ユダヤ人はキリストを拒否しただけでなく、キリストを殺してしまった 数世紀にわたって 『ヴェニスの商人』のシャイロックに象徴されるように ステレオタイプ化がすすみ、迫害と暴力が繰り...
30 中世ヨーロッパの一大勢力だった カトリック教会にとって ユダヤ人は神学的に大きな問題だった ユダヤ人はキリストを拒否しただけでなく、キリストを殺してしまった 数世紀にわたって 『ヴェニスの商人』のシャイロックに象徴されるように ステレオタイプ化がすすみ、迫害と暴力が繰り返された 032 19世紀末 ヨーロッパのユダヤ人の大半が ロシアとポーランドに住んでいた ロシア当局は ポグロム 非ユダヤ系ロシア人による、ユダヤ人の組織的虐殺を公認、容認してきた 034 シオニストの思想 ドレフュス事件 エミール・ゾラなど文化人が団結してドレフュスを擁護した 169 イスラエルはラビンを待っている ラビン ぶっきらぼうで無口 単刀直入 チェーンスモーカー ウィスキーが好き 屈強さで名高い元軍人 1970年代には 駐アメリカ大使から首相に転じ 1980年代には国防相 70にして再び首相に 181 ラビン クリントン アラファット 228 民主主義の後退 ネタニヤフ 348 インティファーダ 振り払うを意味するアラビア語 パレスチナ人の2度にわたる大規模な武装蜂起 ハマス イスラム抵抗運動を意味するアラビア語の頭文字 ガザ地区を2007年から支配してきた ファタハ アラビア語の パレスチナ民族解放運動の頭文字 現在、PLO最大の勢力 355 PLO パレスチナ解放機構 1964年に設立 パレスチナの解放を目指す組織 初期数十年間は アラファト議長 イスラエル国防軍 IDFへの武力攻撃
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二国家解決を目指しながら銃弾に倒れたラビン首相、強硬な右派として入植活動を強力に進めながらも晩年は二国家解決に舵を切ろうとして病に倒れたシャロン首相。歴史にifはないが、もしこの二人が倒れなければイスラエルーパレスチナ問題は現在ほど悲劇的な状況になっていたかったのだろうか。 国を...
二国家解決を目指しながら銃弾に倒れたラビン首相、強硬な右派として入植活動を強力に進めながらも晩年は二国家解決に舵を切ろうとして病に倒れたシャロン首相。歴史にifはないが、もしこの二人が倒れなければイスラエルーパレスチナ問題は現在ほど悲劇的な状況になっていたかったのだろうか。 国を追われホロコーストを受け安息の地としてイスラエルを建国したユダヤ人、そのユダヤ人に国を追われたパレスチナ人、双方に双方の正当性があるから解決が難しい問題。二国家解決しかないだろうが、ますますその道は遠のいているように感じる。
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和平は友人とではなく、まったく共感できない敵と結ぶものだ。 — イツハク・ラビン(イスラエル元首相) パレスチナ問題に関する歴史と論点について説明した本です。全体を通して、上記のラビン氏による言葉の正しさと難しさが伝わって来ました。 本レビューを書いている2024年10月時...
和平は友人とではなく、まったく共感できない敵と結ぶものだ。 — イツハク・ラビン(イスラエル元首相) パレスチナ問題に関する歴史と論点について説明した本です。全体を通して、上記のラビン氏による言葉の正しさと難しさが伝わって来ました。 本レビューを書いている2024年10月時点で、パレスチナ問題は悪化の一途を辿っており、ニュースで目にしない日はありません。私は背景について、非常に曖昧な知識しかなく、何が事態をこれ程までに深刻化させているのか分からなかった為、本書を手に取りました。2021年に出版された為、最近の事情については触れられておりませんが、それでも多くの学びがありました。 また、言うまでもなく、これだけ込み入った問題に対して、正確性、客観性、網羅性の全てを担保することは、誰であれ不可能な為、本書については、ユダヤ系アメリカ人の活動家で、パレスチナ問題については穏健的な立場をとる筆者の説明ということを念頭に置いた上で読む必要があると考えますが、(問題について表層的な知識しか持たない私の視点では、)比較的バランスがとれたもののように思われました。以下、歴史と論点に分けて感想を記載します。 ———— ■歴史: イスラエルについて、これ程までに急速かつ劇的に人口動態が変わってきた国だということも、これ程までに多様なバックグラウンドを持つグループで構成されている国だということも知りませんでした。また「ユダヤ人」という言葉も民族と信仰の何れか(或いは両方)で定義されると再認識しました。これらを知っているだけでも主語の大きな言説がなされる際に少し冷静な考えを持てると思います。 また、アラブ世界とイスラエルが関係改善に向かうと、必ず双方の過激派の妨害が入る事が和平をより困難にしているのだと理解しました。 ■論点: ネットでたまに目にするBDSについては、影響力の少ない草の根活動だと思っていましたが、全くそんなことはなく、現在、パレスチナ問題を語る上で非常に大きなイシューであると知れました。 また、ここは筆者が最も得意とするところだと思いますが、米国のユダヤ人コミュニティとイスラエルの関係についても、紙面の多くが割かれています。両者それぞれに複数のサブコミュニティがあり、繋がりと分断の両方が複雑に併存しているのだと理解できました。 ———— かなり分厚い本ですが、パレスチナ問題について深く知ろうと思えば、勿論こんな分量では済まないと思います。極端な言説の温床になっている問題であり、意識的/無意識的に影響を受けそうになりますが、安易な単純化をせずに複雑なものを複雑なものとして捉えることが重要な問題であると認識しました。本書を皮切りに本問題に関する情報に多角的かつ深く触れることができればと思います。
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