商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2023/04/20 |
| JAN | 9784087445091 |
- 書籍
- 文庫
透明な夜の香り
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透明な夜の香り
¥770
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商品レビュー
4.2
769件のお客様レビュー
香りをテーマにしたこの物語は、調香師の朔と家事手伝いの一香の出会いを描き、彼らの周囲に秘められた人間ドラマを鮮やかに表現しています。朔の特異な嗅覚は、依頼人の心の内や過去を一瞬で読み解く力を持ち、彼の孤独と苦悩を浮き彫りにします。一香は彼の側で、朔の天才性とその裏にある孤独を理解し、次第に惹き込まれていく様子が描かれます。物語は連作短編形式で進行し、各話で異なる依頼人の事情が明らかになり、静謐な狂気が漂う洋館の雰囲気が印象的です。特に、失踪した女性を巡るエピソードでは、緊迫感と深い人間関係が交錯し、朔と一香の心の闇が徐々に解き明かされていく様子に引き込まれます。全体を通じて、香りが持つ力と人間の内面に迫る深い洞察が、読者に強い印象を残す作品です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
この香りシリーズはずっと読みたかったもの。 まず第一に丁寧で美しい表現にうっとり。 洋館での暮らしぶりや、作る料理、感じること全て。 また、朔さんと一香の繊細な距離感がなんとも言えずいじらしい。脇をかためる新城、源さんとの関係性もいい。最後のシーンはとても素敵でお気に入り♪ 上手...
この香りシリーズはずっと読みたかったもの。 まず第一に丁寧で美しい表現にうっとり。 洋館での暮らしぶりや、作る料理、感じること全て。 また、朔さんと一香の繊細な距離感がなんとも言えずいじらしい。脇をかためる新城、源さんとの関係性もいい。最後のシーンはとても素敵でお気に入り♪ 上手く言葉にできない”香り”をテーマにした作品だが、とても心に響く作品だった。 続きが非常にたのしみ。
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「ページをめくるたび、文字の奥から微かな香りが立ち上ってくる。もともと言葉とは遠い場所にあるはずの、姿を持たない、香り、と名付けられた空気の揺らめきが、文字を追う視覚よりもずっと繊細に伝わってくる。言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である」まさにそ...
「ページをめくるたび、文字の奥から微かな香りが立ち上ってくる。もともと言葉とは遠い場所にあるはずの、姿を持たない、香り、と名付けられた空気の揺らめきが、文字を追う視覚よりもずっと繊細に伝わってくる。言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である」まさにその通りだと思った。 読み進めていくうちに心の奥深くから沸々と湧き上がる感情があった。興奮でも悲しみでも何かに強い共感があったわけでもない。ただ、沸々と。感情に名前がつけられなかった。すごく不思議だ。 感動したわけでもない。悲しんだわけでもない。ただ小説の中の人物たちに流れる時間はしごくゆっくりで、かなり落ち着き、シンとした空気が流れているが、その様子を1番近いところで見届けたい、ページをめくる手が止まらない。そんな感情だ。 それでも香りだけは1ページ目から最後の1行まで鮮明に感じ取ることができた。嗅いだことのない香りもあるはずなのになぜかわかるような気がした。それが妙に心地よかった。 それはもしかすると、私自身が日常生活の中で香りを頼りに生きているからなのかもしれないと感じた。柔軟剤を嗅げば何歳の時に使用して、どんな出来事があったのか全て鮮明にフラッシュバックしてくる。顔は思い出せななくても、人の行動や発した言葉、当時の感情、全て蘇ってくる。この小説の登場人物たちと同じように思い出したくないものまで。 柔軟剤だけではない。街中である口臭の人とすれ違えば私は自分の暗黒時代をフラッシュバックしてしまう。これは登場人物の一香と同じではないか?目を逸らし事実を受け入れきれていないのか?その人が何か言葉を紡ぐために口を開くたびにコーヒーと甘ったるいタバコの臭いが混ざったであろう腐ったコンポタージュのような匂いが漂ってくる。当時の私はほとんどの確率で鼻の空気の通り道を意図的に塞ぎ口から酸素を求めたものだ。決して気づかれることないよう。 もしかすると私自身も香りに執着して生きているのではないか?だから香水を好み、自ら良い思い出とお気に入りの香水とを選択して、己の海馬へ永遠の記憶として刻みこもうとしているのか? それは果たして良い選択なのか?そもそも意図的にそのような行動をすることは悪なのか? 興奮を「昂奮」と記したり情景を想像しやすい香りの説明だったりと千早茜さんの書く文章はとにかく綺麗で澄んでいる。なぜか夏を描いていてもこの小説の中ではどこかひんやりした場所があって爽やかな風が通っている。私はそこが気に入ったのかもしれない。 また読もう。
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ひとつひとつの表現が丁寧で、繊細で、上品な物語。昨今何でも実写化されがちだが、このお話は文章で表現することに意味がある。香りだけでなく、色の表現が素敵だと思った。 ただ、個人的にはストーリーとして強く引き込まれる感覚は少なく、この世界観にどっぷり浸るというよりも、表面をさらっとな...
ひとつひとつの表現が丁寧で、繊細で、上品な物語。昨今何でも実写化されがちだが、このお話は文章で表現することに意味がある。香りだけでなく、色の表現が素敵だと思った。 ただ、個人的にはストーリーとして強く引き込まれる感覚は少なく、この世界観にどっぷり浸るというよりも、表面をさらっとなぞって読み終えてしまった。単に好みの問題なので、評価が高いのは納得の一冊。
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