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日本銀行 我が国に迫る危機 講談社現代新書2696
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日本銀行 我が国に迫る危機 講談社現代新書2696

河村小百合(著者)

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日本銀行 我が国に迫る危機 講談社現代新書2696

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/03/16
JAN 9784065315101

日本銀行 我が国に迫る危機

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2024/07/18

前半部分の日本の財政状況の説明と黒田異次元緩和の説明が、とても分かりやすくて具体的。 FRBやECB等との違いの比較もあって、いかに日本の財政が異次元の危機的状況にあるのかが具体的示されていて本当に恐ろしい。 勉強になるけどやっぱり難しい... 第6章に、戦後の中央銀行の巨額債...

前半部分の日本の財政状況の説明と黒田異次元緩和の説明が、とても分かりやすくて具体的。 FRBやECB等との違いの比較もあって、いかに日本の財政が異次元の危機的状況にあるのかが具体的示されていて本当に恐ろしい。 勉強になるけどやっぱり難しい... 第6章に、戦後の中央銀行の巨額債務とハイパーインフレの事例が書かれているが、単なる昔話とは思えず、これまた怖い。 資産税の徴収、政府による債務放棄、新札発行からの預金封鎖... これを断行した時の大蔵大臣である渋沢敬三大臣は、新札の顔である渋沢栄一の子っていうのは、現政府からのアラートメッセージなのか?などと下衆な勘ぐりをしたくなってしまった。 最近の円安進行と度重なる為替介入による火消しの感じを見ていると、いよいよ来るところまで来たか?とも思えて怖くなった。

Posted by ブクログ

2024/02/05

 この本で明示的に批判されているのは黒田東彦・前日銀総裁と安部政権だが、本書を突きつけて黒田日銀を責めても暖簾に腕押しだろう。なぜなら彼らは市場参加者の期待、すなわち将来の物価予測を人為的にプラスに形成せんがために「無責任な中央銀行」をわざと演じてきたからだ(中央銀行は将来の物価...

 この本で明示的に批判されているのは黒田東彦・前日銀総裁と安部政権だが、本書を突きつけて黒田日銀を責めても暖簾に腕押しだろう。なぜなら彼らは市場参加者の期待、すなわち将来の物価予測を人為的にプラスに形成せんがために「無責任な中央銀行」をわざと演じてきたからだ(中央銀行は将来の物価上昇局面で金利を上げるだろうと市場参加者が予測してしまうと、現在の利下げの効果が薄くなってしまうので)。つまり彼らはいわば確信犯なので、説明不足で無責任だとの批判には冷笑で答えるのみだろう。その日銀の姿勢を奇貨として最も利益を享受したのは安部政権だが、彼らに対する批判も当を失したものとなるに違いない。何せ特に安部元首相本人は、おそらく金融政策というものを殆ど理解していなかったように思えるからだ。およそ理解しようとする意思すら無い者との議論ほど不毛極まり無いものはない。  著者が真に糾弾の対象としたいのは、我々国民の不勉強と「いずれ国が何とかしてくれる」という乞食根性だろう。何せこの放漫財政と野放図な金融政策を(消極的にせよ)選択したのは我々自身だ。「財政政策・金融政策とは何か、通貨とは何か、国家に対する信任とは何か」を考えることを放棄して、耳に心地よいだけの近視眼的な弥縫策に票を投じ続けた結果、日本はここまで来てしまった。  確かに金融政策は理解するのが難しい。しかし本書で述べられているように、他国の国民には「フリーランチなどあり得ない」「人間は近視眼的な生き物なので制度面で制御する必要がある」という知恵があり、これを政策に反映させている。ポピュリズムの嵐吹き荒れる米国ですら、デットシーリングや「債券自警団」の機能を停止しようという議論は生まれていないのだ。西欧の「ノブレス・オブリージュ」の精神が我が国に根付いていれば、政治家や官僚の主導のもと、制度内に属人的ではないオートマティックな制御装置が備えられたはずなのだが、残念ながらそうはならなかった。ファイナンスの知識を教育に取り入れるべき、という議論が盛り上がるのもさもありなん、という気がする。

Posted by ブクログ

2023/08/19

ある方に勧められたこともあり、読んでみました。 日本の財政の状態について、日本銀行のあり方を中心に、これまでの日本の状態の推移や外国の状態との比較を通じて、丁寧に説明した本だと思います。 とくに、日本の債務残高がここまで膨らむことが可能だった(膨らむことを可能にした)理由につい...

ある方に勧められたこともあり、読んでみました。 日本の財政の状態について、日本銀行のあり方を中心に、これまでの日本の状態の推移や外国の状態との比較を通じて、丁寧に説明した本だと思います。 とくに、日本の債務残高がここまで膨らむことが可能だった(膨らむことを可能にした)理由については、とても納得できましたし、日本の財政が危機的な状態にあることが理解できたと思います。 また、前の日銀総裁の黒田さんのやり方でよくなかった点も、ある程度理解できたと思います。 それにしても、日本の学校教育では、政治や財政について学んだり考えたりする機会が少ないですよね。 政治や財政については、いろいろと経験を積まないと理解しづらい部分も多いとは思いますが、もう少し広くかつ深く学校で学べるようにした方がよいと思います。 日本(日本国民)のレベルを上げるためにも、また、日銀や政治家、官僚の暴走を防ぐためにも。

Posted by ブクログ

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