丸の内魔法少女ミラクリーナ 角川文庫

村田沙耶香(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2023/02/24
• JAN: 9784041130094

商品レビュー

2025/03/12

村田さんの世界観大好きです。

人間味がしっかり出てる。
読みやすくてあっという間に読みました。
短編作品で、4編主録されています。
私は最後の変容が好きでした。
怒りがない、世界のお話。
時代、流行ってこういうことなのか。
こういうふうに捉えられるのか。

読み終わったあとの満足感すごかったです！

2025/03/11

読みやすい。①誰もは昔魔法少女ごっこしてたよね、いまも日常で心にいるよね②初恋は幻想生身で幻想を壊すために初恋の人を監禁して幻滅しよう③性を公表してはいない学校で男も女も性別もしらないまま恋をする話④いまどきの子は怒らないエモいって言葉とか全部変化していってて変化に取り残されるのって怖いよねってはなし

2025/03/10

本作はコンビニ人間と似たテーマを扱っている印象。
　人間はそれぞれ原動力となる信仰を持って健康的になれる。その信仰は『コンビニ』だったり、『魔法少女』だったりする。
　時々、進行を続けるのが難しくなる。他人に信仰を批判された時、同じ信仰を持った他人の行動を見て不健康だと思った時。その時自分の信仰に自信が持てなくなり失われて不健康になってしまう。

　正志が『魔法少女』という信仰を手にした時の行動を目にしたリナとレイコ。彼女らはその行動を不健康と考えたのではないだろうか。そしてリナは自らの信仰を捨て、不健康な状態になってしまう。しかしレイコは正志の信仰は何かが間違っていると指摘し、今まで彼女らが信じていたものは正義だったと解釈をつけたのである。そうすることで信仰が失われることを回避したのだ。

　村田沙耶香の作品の登場人物を読むたびキモ！って思うけど本質の部分で自分とあまり買わない気がすると毎回思う。自分のキモさを客観視させてくれる最高な作品です！