![主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001994/0019943548LL.jpg)
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主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | DU BOOKS/ディスクユニオン |
発売年月日 | 2023/01/20 |
JAN | 9784866471891 |
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主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら
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主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら
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商品レビュー
4.3
17件のお客様レビュー
巨人の肩に上る、という言葉があるが、著者が直面する不合理が、マルクスやジンメルの理論で解像度が上がっていくのが面白い。 資本主義と前資本主義の結合部の矛盾を主婦が担わされているという視点はなるほどと思った。
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韓国人の女性作家による教養エッセイ。二人目の妊娠をきっかけに会社を辞め専業主婦となり、今は作家としても活躍する著者が、15冊の本を通して思索を深めていくさまを追体験しながら、資本主義と家事労働について学ぶことができる。 先日「あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもし...
韓国人の女性作家による教養エッセイ。二人目の妊娠をきっかけに会社を辞め専業主婦となり、今は作家としても活躍する著者が、15冊の本を通して思索を深めていくさまを追体験しながら、資本主義と家事労働について学ぶことができる。 先日「あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない」を読むまで、ジェンダー格差や家父長制が資本主義と関連しているなんてあまり考えたことがなかったけれど、実はものすごく表裏一体であることに気がつく。マルクス主義フェミニズムってよく聞くけど、どういうものなのかさっぱり分かってなかったのが、なんとなくさわりだけは知れた感じだ。 資本主義を成立させるためには、労働者の衣食住の世話をすることで労働力を「再生産」する女性の無償のケア労働が不可欠だった。中世までは皆で共有していた土地や資源を国家や資本家が囲い込んだせちで、安い賃金で労働力を売らざるをえなくなった男たちの反発をかわすために、彼らに分け与えられた「資源」が女性という存在だった。女性がこなす無償の家事労働はお金に換算されないため、経済学の想定からはそもそも排除されている。専業主婦の世界は、資本主義の時空から離れた、お金や物質よりも関係性や精神性が重視される、ある意味中世のような世界観である。など、刺激的な読書体験の興奮を手軽にコンパクトに味わえてお得感がある。 また紹介されている本が、必ずしも著者が共感したり、その本から何かを学んだという本だけでないのが良い。明らかに論理が破綻していたり、大事なものを見落としていたり、単純にはらわたが煮え繰り返るようなクソなことが書いてある本でも、読んでみてそれにひとつひとつ反論したり、著者がそういう考えを持つことになった背景を探ることは、翻って自分を顧みることにつながり有益だったと著者も書いている。 紹介されている本には邦訳されていないものもあり、ナンシー・フォルバー『見えざる胸』などは早く邦訳されることを期待したい。ただ本書の真骨頂は、単なる本のあらすじ説明にとどまらず、前に読んだ本で得た知見を再起動して関連づけたり、新たな事柄に興味をもち次の読書へ向かったりする著者の読書体験そのものを追体験できるところで、紹介されている本をただ読むよりも得るものが多いと感じた。もちろん実際に読んでみたら著者とはまったく違う感想を持つ場合もあると思うし、この1冊を読んだからと言って紹介された15冊を読んだことにはもちろんならないが、手軽な読書ガイド以上の効用は期待できる。
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マルクス主義フェミニズムを敷衍しながら、エッセイのテイストで書評を肉付けしていった内容。翻訳に違和もなく女性的な(という形容もふさわしくないかもしれないが)エッセイの読み心地は好ましい。 韓国という国家の事情が絡む部分はフレーバー程度で、問いとしてはおおよそ広く共感を見いだせる...
マルクス主義フェミニズムを敷衍しながら、エッセイのテイストで書評を肉付けしていった内容。翻訳に違和もなく女性的な(という形容もふさわしくないかもしれないが)エッセイの読み心地は好ましい。 韓国という国家の事情が絡む部分はフレーバー程度で、問いとしてはおおよそ広く共感を見いだせるものになっている。見知った経済・社会学の古典から、近代のマルクス主義フェミニズムの書籍、未邦訳の韓国産の出版物など、広く取り入れながら筆者の置かれた事情を解明しようとする姿勢に学ぶべき部分は多い。
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