商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/01/26 |
JAN | 9784065311684 |
- 書籍
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開墾地
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
前作に続いて、母国語でない日本語をここまで小説にできる著者ってとにかく凄い。 日本、アメリカ、父の母国イラン、さまざまな国の中で、言語や文化を、違和感なく表現している。 いろいろなルーツの中で感じる思いを、装丁とリンクして侘びさびを感じてしまう。 3作目、Kindle版、A...
前作に続いて、母国語でない日本語をここまで小説にできる著者ってとにかく凄い。 日本、アメリカ、父の母国イラン、さまざまな国の中で、言語や文化を、違和感なく表現している。 いろいろなルーツの中で感じる思いを、装丁とリンクして侘びさびを感じてしまう。 3作目、Kindle版、Audible版で発売しているが、まだ書籍は出ていない。 Audibleデビューするか?いや、やっぱり生本で読みたいのだ。
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イラン人の養父との血縁に因らない関係に、「そして、バトンは渡された」を思い出した。でもこの物語の中心にあるのは家族ではなく、言語。飛び交う言葉とその言葉が纏うものから意識せずとも意味を読み取ってしまう母語と、意識しなければ音の連なりでしかなくなる言語のことが、繰り返し語られる。主...
イラン人の養父との血縁に因らない関係に、「そして、バトンは渡された」を思い出した。でもこの物語の中心にあるのは家族ではなく、言語。飛び交う言葉とその言葉が纏うものから意識せずとも意味を読み取ってしまう母語と、意識しなければ音の連なりでしかなくなる言語のことが、繰り返し語られる。主人公にとって、母語は愛しかったり、優しかったりはせず、かえって自身を閉じ込めるものに感じていて、その感じ方が新鮮だった。 訥々としたふたりのやりとりが、ちょっとせつなくて、おだやかで、気持ちよかった。 蔓延る葛の葉、越境者のメタファーなんだろうか。
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言語がテーマ。 前作の異邦人も少し続いている。 葛がなんとも言えない圧迫感、切迫感をもたらしている。 二か国語の間で生きる。そのうちの一つは英語。 なんと味わい深いのだろう。 お父さんの昔話がとりわけ。
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