商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2023/01/07 |
| JAN | 9784049148190 |
- 書籍
- 文庫
狼と香辛料(ⅩⅩⅣ)
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狼と香辛料(ⅩⅩⅣ)
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
聴了。 久しぶりの長編です。丁寧に編まれた物語が二転三転してどんどん大きくなり、行く先を見失いかけたときに、始まりの場所に綺麗な解決が根づいていました。今回もとてもよかったです。
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- ネタバレ
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狼の化身であるホロと旅の行商人ロレンスの冒険を描く『狼と香辛料』シリーズが17巻で完結した後の後日談を描く『Spring Log』シリーズも、順調に物語が進み、ついに7冊目となった。長くシリーズを追いかけてきたのだが、今のところ『狼と香辛料』シリーズは2023年に刊行された本作が最後となっており、ようやく追いついた形になった。 長らく、この『狼と香辛料 Spring Log』は短編集、あるいは長くても中編という感じだったのが、久しぶりに本作は長編という形で物語が進んでいく。しかも登場するのは、かつてロレンスと死闘を繰り広げたエーブ・ボランということで、シリーズのファンにとってはかなり嬉しい展開となっている。ただしエーブとはホロとロレンスの結婚式でどうやら一定の和解がなされていたようで、これまでに比べればはるかに友好的に物語が進んでいく。 今回ロレンスがエーブと改めて対することになるのは、これまでの旅でロレンスが人々を助けた結果ということになる。2巻ほど前で、ロレンスはとある町(サロニア)の関税についての問題を解決したのだが、その時の対応により、別の町で進められていた経済発展の計画が頓挫することになってしまう。 そこにはホロが心を惹かれるような昔からの森があり、漁師たちはその森を守りたいと思いながらも、経済的な利益のためにその森を開発しなければならない事態になっている。 ロレンスは、その森を守る森林警護官とホロの願いを聞き入れて、森の開発を最小化した形でうまく経済的な自立を図ることができないかを模索することになる。しかし、その森を持つトーネブルクは莫大な借金を負っており、そしてその金の貸元が、かつてエーブとロレンスが戦いを繰り広げることになったケルーベの街なのである。 かつては金のためには手段を選ばないギラギラとしていたエーブが、今回も変わらずに暗躍していると疑うロレンスだったが、実際はそうではなく、10年という月日がロレンスとホロの関係を変えたように、エーブの生き方も変えたようである。 とはいっても生粋の商人であるエーブは、自分が利を得ることを忘れたわけではない。しかも、かつてと比べて地位が高くなった彼女は従える人間も多く、またホロとロレンスの娘であるミューリ、そして教会に旋風を巻き起こしているコルとの関係も良好であるということで、ロレンスが解かなければならないパズルは、より複雑さを増している印象がある。 もちろんハッピーエンドを旨とするこのシリーズであるから、物語はちゃんと落ち着くべきところに落ち着き、エーブがやや少なめの利益で我慢することを受け入れた以外は、登場人物すべてがハッピーとなるような終わり方をする。今回もその素晴らしいアイデアを生み出すのはロレンスということになっているのだが、10年間の間に行商人としてのカンと体力は鈍ってしまったものの、商人としての能力はやはり伸びているようで、**この旅では、とにかく次々と現れる問題を見事にさばいている印象だ。このままシリーズが続いていけば、彼にも「伝説の行商人」という二つ名がつく日が、そう遠くないように思える。ちょうどコルが「薄明の枢機卿」という二つ名を得たように。 最近はこのシリーズ、すっかりホロとロレンスの痴話喧嘩のような話が多くて、それはそれでつまらなくはなかったのだが、やはり本作のような物語を読むと、著者の本領はこういった商人ストーリーでこそ発揮されるのだなと感じる。 どうやら世界観としてはコルとミューリが活躍する『狼と羊皮紙』の方に力を入れているらしく、この『香辛料』シリーズはゆっくりとした形で進んでいるらしいのだが、これからの展開にもどうしても期待してしまう。
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「第一幕」 有名な行商人に頼む事。 一つの問題を解決したからといって、全てが上手くいくことは難しく知らないところで問題になるのだな。 「第二幕」 食い違う話の内要とは。 背負うものも大きければ考えなければいけないものも多数抱えているからこそ、余計に不安なのだろうな。 「第三幕...
「第一幕」 有名な行商人に頼む事。 一つの問題を解決したからといって、全てが上手くいくことは難しく知らないところで問題になるのだな。 「第二幕」 食い違う話の内要とは。 背負うものも大きければ考えなければいけないものも多数抱えているからこそ、余計に不安なのだろうな。 「第三幕」 胡散臭い狼に会うため。 聞いた話と行った先が悪かったのもあるだろうが、今までの経験上と冷静に思考を巡らせれば気付いたろ。 「第四幕」 違和感が頭を過ってく。 もっと早い段階で気付けていれば、現在持っている情報以上のものを手に入れることが出来ていたかもな。 「第五幕」 皆が損するのではなく。 一人勝ちをしようとしたからこそ、抜け穴を見つけられて計画が少しずつ崩れていってしまうのだろうな。
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