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古典と日本人 「古典的公共圏」の栄光と没落 光文社新書1233
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/12/14 |
JAN | 9784334046408 |
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古典と日本人
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著者は「古典的公共圏」という言葉で古典が通用する世界・時代を言い表しているようだ。現代の日本はすでにこの公共圏の範囲外であるからして、著者が嘆く世界になってしまっている。今更どうしたらよいというのか?著者の言うような古典語の教育を行うのはまず不可能であろう。現在では、小学生から英...
著者は「古典的公共圏」という言葉で古典が通用する世界・時代を言い表しているようだ。現代の日本はすでにこの公共圏の範囲外であるからして、著者が嘆く世界になってしまっている。今更どうしたらよいというのか?著者の言うような古典語の教育を行うのはまず不可能であろう。現在では、小学生から英語を学習させようとしているのだから。
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先の感想で書いている方もいますが、なぜ「古典」を学ぶのか?ということに関しては、冒頭と末尾に少し触れられているのみです。その他の部分に関してはそれを補完するための専門的な説明が主ですので、注意です。 なぜ古典を学ぶべきなのか?という問いに関しては明確な答えなどないと思います。ア...
先の感想で書いている方もいますが、なぜ「古典」を学ぶのか?ということに関しては、冒頭と末尾に少し触れられているのみです。その他の部分に関してはそれを補完するための専門的な説明が主ですので、注意です。 なぜ古典を学ぶべきなのか?という問いに関しては明確な答えなどないと思います。アイデンティティの形成や過去の追体験など、学ぶべき理由は様々挙げられます。私自身は、知的財産の形成だと考えていますが、そういった理由は他の学問を学ぶより古典を学ぶべきかという答えにはなっていません。 しかし、こういった本を読むことで改めて自分の中で学ぶということの意義を考える契機にはなりますので、興味がある方は読んでみることをおすすめします。
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帯に「なぜ古文を学ぶことが大事なのか?」とあるのでその話がメインなのかなと思ったがあまりそういう話ではなかったので注意。 古典が生まれ、廃れていった歴史についての話。 著者の言う古典とは「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」「和漢朗詠集」であり、注釈書を持ち、権威を身につけた書...
帯に「なぜ古文を学ぶことが大事なのか?」とあるのでその話がメインなのかなと思ったがあまりそういう話ではなかったので注意。 古典が生まれ、廃れていった歴史についての話。 著者の言う古典とは「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」「和漢朗詠集」であり、注釈書を持ち、権威を身につけた書物が古典であったという。 「古典的公共圏」がうまれ、上記古典書物や和歌の知識のある人たちが貴族社会で認められていくようになり、江戸時代には庶民にも紙や教育が拡大したことから古典的公共圏も広がっていく。 ところが明治になり教育システムが整備されたことで、「古典」は一つの科目になり、古典的公共圏も崩壊した…ということだった。 前近代では古典知識があり和歌を読めるということが一人前として認められていたが、一つの教科に成り下がってしまった…と。 最後に、「古典を持つ国民は宿命として背負っていくしかない」「アイデンティティのために古典を知るべき」とあるがあまり共感はできない。 本書で語られた古典的公共圏の繁栄と現在の姿を見るに、現代で以前のような古典の繁栄を望むのは難しいと思うし、これからも古典不要論は数多出てくると思う。 古典が大好きだけど、なぜ必要かと問われると正直自分もわからない。でも絶対に後世に残していくべき日本の資産だと思う。どうしたらもっと古典好きが増えていくか、大人として考えたい。
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