ザ・ロイヤルファミリー 新潮文庫

早見和真(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2022/11/28
• JAN: 9784101206936

商品レビュー

2025/02/05

2025年2月5日読了。競馬場での出会いから馬主の社長に秘書として仕えるようになったクリス。競走馬「ロイヤルホープ」の血統を継ぐ馬たちの走りと関わる人々の引き継がれていく思い。競馬のことを何も知らない当方ではあるが、競馬は「血」が引き継がれていくこと、長年見続けることにより思い入れも強くなるということは聞いたことがある、馬だけでなく馬に関わる人々もそうだし、馬と関係のない我々の人生も、互いに影響しあって大きな流れ・物語を生み出しているものなのかもしれないなあ…と思う。甲子園もAKBも、すぐれたエンターテインメントというものは皆そういう「受け継がれていく思い」みたいなテーマとか構造があるものなのかもしれない。でも、社長の「俺を裏切るな」の真意がちょっとつかめていない。「裏切っても裏切らなくても、すでにお前は俺の物語の一部だ」という方が自然じゃないのかな？？

2025/02/05

途中で長いなぁとくじけそうになったけれど、気がつくとどんどん読めて、どんどん入り込んでいました。
競馬のシーンは手に汗握ったりして、臨場感が伝わってきました。
でも、どうしても一番になれないのがもどかしく、それでも、次！次！って期待したり応援したくなっている自分がいました。
家族愛と馬への愛、会社経営とライバルたち…
周りの人々にも最後には共感も持てて読み終えて満足感がありました。
これ、日曜劇場とかでドラマにならないかなぁなんて思いながら笑

2025/02/02

競馬に携わる全てのひとに刺さるような心温まるストーリーでした。
継承、引き継ぐだけでなく先人を超えていけ。
競馬を通してそこにあるヒューマンドラマに感涙した。
馬を見る目がないならそこに携わる人の思いに俺は賭けたい。
目頭が熱くなるようなワードが散りばめられています。
ただ、小説としてならば第一部のロイヤルホープで最後の有馬記念は勝たせてあげてもとおもった。また、第二部も同様であったが、最終的な戦績にラスト1年G1が5勝で凱旋門賞にも勝利と少し興醒めする印象です。