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月桃夜 新装版 新潮文庫
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月桃夜 新装版 新潮文庫

遠田潤子(著者)

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月桃夜 新装版 新潮文庫

737

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/11/28
JAN 9784101043524

月桃夜 新装版

¥737

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2023/09/07

個人的にとても好きだった。 ——濃く、そして哀切だ。 解説にそうある通りの印象。 結構狂気的な部分も感じるけれど、そこがよかった。 久しぶりに、ずるりと引きずりこまれたな、という感覚。

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2023/05/21

こんなにも甘さのない愛の物語があろうとは・・・。 フィエクサとサネンの間にあるのは、愛とか恋とかいうより野性的な"ほしい、渡したくない"という原初の欲に思える。きびしい、絶望的な境遇の中では豊かな感情をともなう愛など、育みようがないのではないか。 そう思ってし...

こんなにも甘さのない愛の物語があろうとは・・・。 フィエクサとサネンの間にあるのは、愛とか恋とかいうより野性的な"ほしい、渡したくない"という原初の欲に思える。きびしい、絶望的な境遇の中では豊かな感情をともなう愛など、育みようがないのではないか。 そう思ってしまうと、この世の終わりが来るのを"希望"として待っているフィエクサの姿には、こわれてしまった哀しさしかみえない・・・。 と、まあ2人の関係性については今ひとつしっくり来なかったけれど。 砂糖を作らされ続けるヤンチュ、ヒザという身分の境遇、針突や碁への想い、山の恵みときびしさなど、隔絶された島でのことがゆたかに描き出されていて、夢中になって読んだ。 全く知らない歴史の一部分だったということも興味をひいたし、短く挟まれる現代パートにおいて、鷲が語るお話――という形になっているので、箱を除くような感覚だった。制度など史実を含むことを考えれば、きっとフィエクサとサネン、ミヤソたちのような少年少女もたくさんいたのだろう。苦しくやるせない気持ちが湧いてくる一方で、物語としての面白さもあるという、絶妙なバランスだった。

Posted by ブクログ

2022/12/27

本書は2009年の第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞作にして、遠田さんのデビュー作でもある。単行本→新潮文庫nexに収められたのち、今回の再文庫化に伴い加筆修正されたそうだ。初読なのでどのように変わったのかは不明だ。 遠田さんの原点がファンタジーだったのは意外だが、結構が違う...

本書は2009年の第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞作にして、遠田さんのデビュー作でもある。単行本→新潮文庫nexに収められたのち、今回の再文庫化に伴い加筆修正されたそうだ。初読なのでどのように変わったのかは不明だ。 遠田さんの原点がファンタジーだったのは意外だが、結構が違うだけで本質は紛れもない“遠田ワールド”だった。奄美大島を舞台に、債務奴隷として人間以下の扱いを受ける兄妹の過酷な生を描く。同じような兄妹の絆に悩む現代女性のパートと交互に展開する重層的な物語だった。

Posted by ブクログ

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