商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2022/12/19 |
| JAN | 9784480805096 |
- 書籍
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タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース
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タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース
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商品レビュー
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昭和の東京オリンピックのときに建てられた古い団地で生まれ育った、15歳のみかげ。父親は病死、母親は男と出ていき、夜の仕事をする姉の七海と暮らしています。 読み終えた後、何事にも立ち向かう強さを得た成長を感じました。味方になってくれる人達と出会いと様々な出来事を通して、これからの...
昭和の東京オリンピックのときに建てられた古い団地で生まれ育った、15歳のみかげ。父親は病死、母親は男と出ていき、夜の仕事をする姉の七海と暮らしています。 読み終えた後、何事にも立ち向かう強さを得た成長を感じました。味方になってくれる人達と出会いと様々な出来事を通して、これからの未来に向けて大きく成長していく期待を感じる物語でした。 ぜんじろうさんから無理矢理、団地警備員にさせられたことが、みかげの大きな成長に繋がりました。そして、夜の学校で出会った素敵な友達二人。同じようにいじめにあっていたからか、さりげない気遣いとやさしさがありました。そして何よりも姉の七海の妹に対する責任感と思いやりに、胸がうたれました。 小説のなかでは、弱い立場の人たちに現実に起こっているつらい出来事が多く描かれていました。その張本人だけが悪いわけではないのに、起こってしまう出来事。全くの他人事として考えてはいけないと思いました。 さらに、弱い立場の人が同じような人のために頑張っていることが描かれていました。痛みを知るからこその優しさ、つまりぜんじろうさんの後悔が突き動かしたことが、お互いが生きることに繋がっていたことが印象的でした。 もう一つ、みかげが興味津々だった遺体への思いが、心を許せる人たちと出会ったことで、死は悲しいものだと気づけたことに安堵しました。 最後は、団地警備員の星のバッジをつけた3人の姿に、これからの未来を切り開いていく強さを感じることができました。ただかわいそうと思うだけではなく、色々なことを考えさせられた小説でした。
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みかげの成長を感じる一冊でよかった。 団地警備員も面白かったし団地の良さみたいなものが凝縮されてる感じがして興味深かった
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幼い頃に父を亡くし、母も家を出ていき、姉と二人だけで古い団地で暮らしている主人公。 ストーリーは主人公の一人称で、特に章区切りもなく、悪く言えば“だらだらと“語られている。でも、それが逆に主人公が自分で抱え切れないほどの思いが頭から溢れ出ているようで、どんどん引き込まれて一気に...
幼い頃に父を亡くし、母も家を出ていき、姉と二人だけで古い団地で暮らしている主人公。 ストーリーは主人公の一人称で、特に章区切りもなく、悪く言えば“だらだらと“語られている。でも、それが逆に主人公が自分で抱え切れないほどの思いが頭から溢れ出ているようで、どんどん引き込まれて一気に読んでしまった。 辛いシーンもあるけれど、姉妹がお互いを思い合う気持ちや、主人公の「夜の学校」の友達や団地の人たちとの関わりが温かくて、ホッとする。 私も団地に住んでいるので、「団地警備員」というものがあったら参加してみたいと思った。
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