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土に贖う 集英社文庫
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土に贖う 集英社文庫

河﨑秋子(著者)

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土に贖う 集英社文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2022/11/18
JAN 9784087444513

土に贖う

¥748

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2024/08/15

河﨑秋子さんの作品は今回初めて読みましたが、 一文一文が重厚で肉厚、かなり好みの文体。 7篇からなる短編小説ですが、【生】に対する本能、執着、残酷さ、愚かさをまざまざと感じさせる内容です。 動物好きの自分には心を抉るような描写もありました。 読んだ中で『南北海鳥異聞』が1番印象...

河﨑秋子さんの作品は今回初めて読みましたが、 一文一文が重厚で肉厚、かなり好みの文体。 7篇からなる短編小説ですが、【生】に対する本能、執着、残酷さ、愚かさをまざまざと感じさせる内容です。 動物好きの自分には心を抉るような描写もありました。 読んだ中で『南北海鳥異聞』が1番印象的、というか衝撃でした。語弊を招く言い方かもしれないですが、ラストの動物の使い方がまた上手い。 そして本のタイトルにもなっている『土に贖う』が1番人間臭い内容でした。 他の作品も気になるので是非読んでみようと思います。

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2024/08/14

明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和26年、最年少の頭目である吉正が担当している組員のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺してといてこれか」(「土に贖う」)。ミンク養殖、ハッカ栽培...

明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和26年、最年少の頭目である吉正が担当している組員のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺してといてこれか」(「土に贖う」)。ミンク養殖、ハッカ栽培、羽毛採取、蹄鉄屋など、道内に興り衰退した産業を悼みながら、生きる意味を冷徹に問う全7編。どの話も良かったのですが、個人的には「うまねむる」が一番好きかな。

Posted by ブクログ

2024/07/23

娘からシェアしてもらった。これはすごい。道民として知っておくべき現実なんだろうけど悲しい話ばかり、読み進むのがつらくなる。でもこんなふうに表現出来る河﨑秋子さんのクールな視点とすぐ目の前に起こっていることのように錯覚させる表現力や書き写したくなるようななんども噛みしめたくなるよう...

娘からシェアしてもらった。これはすごい。道民として知っておくべき現実なんだろうけど悲しい話ばかり、読み進むのがつらくなる。でもこんなふうに表現出来る河﨑秋子さんのクールな視点とすぐ目の前に起こっていることのように錯覚させる表現力や書き写したくなるようななんども噛みしめたくなるような文章に、何というか人が生きていくことの意味を考えさせられる。とにかくとても良い!もう一度読む。北見のハッカもますます好きな香りとなった。

Posted by ブクログ

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