商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/11/03 |
JAN | 9784309419282 |
- 書籍
- 文庫
サード・キッチン
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人は、何かを理解しようとする時、 自分の知っている既存の知識や常識の枠で ものを捉えようとする。 それは自然なことに思えるけれど、 それゆえに、決めつけや差別を無意識にしてしまっていることに気づかないこともある。 自分の価値観や考え方は、変わるものであり、育てるものだと思う。 ...
人は、何かを理解しようとする時、 自分の知っている既存の知識や常識の枠で ものを捉えようとする。 それは自然なことに思えるけれど、 それゆえに、決めつけや差別を無意識にしてしまっていることに気づかないこともある。 自分の価値観や考え方は、変わるものであり、育てるものだと思う。 未知の人、もの、ことに出会った時には、まずはよく観察し受け入れることから始めたい。 それは学習と同じだと思う。 あらゆる差別やマイノリティに対する考え方が発信される世の中において、だんだんと身動きが取りにくい感覚に陥ることがある。 時に、過剰な理解や配慮に感じることがあるけれど、『それは過剰じゃないか、』という部分は、自分の立場から見た一つの意見であって、『必要である』と感じる人もいることに気づく。 何事も、良い悪い、0か100かでは割り切れないし、決めれられない。話し合っても、結論が出ず、平行線のこともある。 主人公ナオミの良いところは、 手を離して、考えるのをやめて、楽になりたいと思うような複雑な他者との関係性や価値観の理解を放棄しなかったこと。読んでいて、とってもネガティブな発言が多くて疲れるけど、それでも逃げなかったことがナオミの成長を描いていて、象徴的だった。 そして、外国人同士だけでなく、家族や友達 色々な関係性を引用しながら、本書では、 もっと本質的な、 人と人が分かり合うということの難しさ示しながら、 なお、私たちにどうするかを問うている。 分かり合えないというのはある意味当然だと思うのだが、それでも分かり合いたいと願い、分かり合えた時に喜ぶことは世界共通のことなのかな、と感じた。 自分の感覚を、いつも柔らかく保っていたいと思った。 私はこういった、問いをくれる本がとても好きなので、 面白かったです。
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人権、多様性、バイアス…。現代で注目されているキーワードですが、何となく知識的という感じもありましたが、本書を読んで、日常に潜むリアルとして受け取ることが少しはできたかもしれません。考え方や視野を広げさせてくれる一冊。よい読書体験になりました。
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こうして人は成長するのだなと、感銘を受けた。 人種、文化、ステレオタイプ、色んな悩みと向き合って、生きていくことは大変だけど。絶対に人生を豊かにするんだ
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