サード・キッチン の商品レビュー
最初はナオミがアメリカの大学で、 ほかの学生から言葉や態度で差別され 暗い内容が続く。その後友人の誘いでサードキッチンに招待され、マジョリティ、差別、国同士の攻撃の歴史などに触れていく。 無意識のなかにある発言や態度が 差別そのもの、自分も差別をしている側だったと気がつく描写が...
最初はナオミがアメリカの大学で、 ほかの学生から言葉や態度で差別され 暗い内容が続く。その後友人の誘いでサードキッチンに招待され、マジョリティ、差別、国同士の攻撃の歴史などに触れていく。 無意識のなかにある発言や態度が 差別そのもの、自分も差別をしている側だったと気がつく描写が印象的。 言葉の壁、見た目、肌の色の 捉え方に関わらず、生まれた時点で差別主義はあるのかもしれない。
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なんとも言えない、時代は30年くらい前を描いているとはいえ、今の時代に通ずる部分がありすぎて、受け止めきれない内容だった。 自分自身はそもそも中学生時代「社会」という科目が得意ではなかった。履修の問題で高校では日本史を勉強する必要がなく、理系だったので受験も地理のみで乗り切ってし...
なんとも言えない、時代は30年くらい前を描いているとはいえ、今の時代に通ずる部分がありすぎて、受け止めきれない内容だった。 自分自身はそもそも中学生時代「社会」という科目が得意ではなかった。履修の問題で高校では日本史を勉強する必要がなく、理系だったので受験も地理のみで乗り切ってしまったため、普通の人以上に歴史音痴だと自負している。どこで生まれたひとであろうとも、人と人として付き合いたいという自分のスタンスは変わらないと思う。ただ、歴史の中で何があったのかは、基礎的な部分だけでも受け止めておきたいと思った。 先日、初めてアイヌの歴史に触れて、かなり衝撃を受けた。知れてよかったと思った。
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主人公が物語の中での困惑や疑問、問題などに、 同じようにドキッとすることが多々あり、気づきが多かった。
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主人公は19歳の日本人ナオミ。 アメリカの大学へ留学する。 決して英語が得意ではなく、言葉の壁や疎外感に悩む。 そんなナオミが出会うのがサードキッチン。大学内にある協同食堂として多様なマイノリティ学生が集い自分達で運営する居場所。 ナオミはそこで居場所を得るが、自分自身の偏見や差...
主人公は19歳の日本人ナオミ。 アメリカの大学へ留学する。 決して英語が得意ではなく、言葉の壁や疎外感に悩む。 そんなナオミが出会うのがサードキッチン。大学内にある協同食堂として多様なマイノリティ学生が集い自分達で運営する居場所。 ナオミはそこで居場所を得るが、自分自身の偏見や差別意識と向き合って行く。 友情や信頼、葛藤や和解などナオミの成長が描かれている。 読者も同じく考えさせながら読み進めるハズ。 ちなみに、久子さんとの手紙のやりとりも印象的。
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彩瀬まるさんの『新しい星』での白尾悠さんの解説が面白かったので、読んでみました。白尾悠さん初読み。 ご自身の留学経験に基づく、カルチャーギャップや友情・すれ違いの物語かと思いきや、もっと重い内容でした。 留学先でぼっち化したナオミが参加したサード・キッチン・コープはマイノリティ...
彩瀬まるさんの『新しい星』での白尾悠さんの解説が面白かったので、読んでみました。白尾悠さん初読み。 ご自身の留学経験に基づく、カルチャーギャップや友情・すれ違いの物語かと思いきや、もっと重い内容でした。 留学先でぼっち化したナオミが参加したサード・キッチン・コープはマイノリティ学生のためのセーフ・スペース。あらゆるマイノリティに食事と居場所を提供する協同組合。 サード・キッチンのメンバーの考えに100%賛同する事はできないけれど、可視・不可視のさまざまな差別が主人公の実体験として提示される事で、それらの問題についてじっくりと考えることが出来ました。 小説という形式の説得力・パワーを感じられる作品。面白かったです。
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偶然なのだけれど、ここのところ、差別問題と料理の本を立て続けに読んでしまった。この本は1990年代後半にアメリカの大学に留学した日本人が主人公。得意だったはずの英語もネイティブの前では片言でしか話せない。周囲の日本人は元々帰国子女だったりしてネイティブ並みの発音。疎外感で鬱々と過...
偶然なのだけれど、ここのところ、差別問題と料理の本を立て続けに読んでしまった。この本は1990年代後半にアメリカの大学に留学した日本人が主人公。得意だったはずの英語もネイティブの前では片言でしか話せない。周囲の日本人は元々帰国子女だったりしてネイティブ並みの発音。疎外感で鬱々と過ごしている。共感するところも多いのだけれど、彼女が英語に出来ずに内心で毒ずく場面はちょっと苦手。でもこれは最初だけで、学内でサード・キッチンというマイノリティのための場所を見つけて、友人が増えてくる。一方で差別という問題に向き合わざるを得ない状況になる。言葉にならないモヤモヤを、きちんと文章にしてくれる本。
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留学していた時を思い出す、若々しく苦々しい小説。 最初は青春小説のように読めた。「周りを恨んで巡りが悪い時って何もかもだめ」というあるあるとか「人と出会って成長、好転していく様」とかは小説として面白かった。 ただ、中盤から主人公があまりに内省的すぎて「めんどくさ!」となってし...
留学していた時を思い出す、若々しく苦々しい小説。 最初は青春小説のように読めた。「周りを恨んで巡りが悪い時って何もかもだめ」というあるあるとか「人と出会って成長、好転していく様」とかは小説として面白かった。 ただ、中盤から主人公があまりに内省的すぎて「めんどくさ!」となってしまった。考えすぎている思考をトレースされる感じで、読み飛ばしてしまった。 頭で考えるより、目の前の景色を見なさいよ、と思っていたら、最後はそういう着地点に落ち着いていた。とりあえず、主観と自分の考えを鍛えるのが大事だなぁという感想に至った。
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差別、ステレオタイプ。意図して傷つけるのはもちろんダメだけど、意図せず傷つけたときの方がタチが悪い。それを教えてくれる人がいることは幸せなこと。だから、嫌なときには嫌と言わないと。 しかし、ナオミの性格が好きになれなかったなあ。あまりに悲劇のヒロインすぎる。
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海外に留学している日本人女子が語る物語。 「サードキッチン」とは、差別や貧困など、何らかの問題を抱えた留学生たちが利用できる、安心できる居場所としてのキッチン。 なかなか海外の大学になじめず、言葉の壁から生じる様々な障壁や差別を日々感じながら勉学に打ち込む主人公が、サードキッチン...
海外に留学している日本人女子が語る物語。 「サードキッチン」とは、差別や貧困など、何らかの問題を抱えた留学生たちが利用できる、安心できる居場所としてのキッチン。 なかなか海外の大学になじめず、言葉の壁から生じる様々な障壁や差別を日々感じながら勉学に打ち込む主人公が、サードキッチンと出会い、世界の扉を開いていく。 日常に潜む潜在的な差別や偏見について、考えさせられる内容。 そして英語がネイティブのように話せないことで感じるもどかしさや孤独感、そして起きてしまう差別についても考えることができた。 「差別を受けたり弱者であることを理由に、逆にマジョリティをサードキッチンから排除して、被害者づらすることこそ、差別なのでは」という、ストーリー中の訴えにもなんとなく共感を覚えた。 作中で主人公が感じることは、人種差別に限らずに当てはまる部分も多いなと感じて、良い刺激になる一冊。 海外の人たちと、交流してみたくなった。
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潜在的な差別とか偏見ってあるよね。って話。 そういったバイアスともうまく付き合っていくことでよりよい関係は作れるのかもしれない。 ただ、バイアスがあることで理解のしやすさもできるのもまた事実なんだよな。 そのあたりのバランス感覚は難しい。
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