商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2022/10/18 |
JAN | 9784151842023 |
- 書籍
- 文庫
もっと遠くへ行こう。
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
もっと遠くへ行こう。
¥1,518
在庫あり
商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
むちゃくちゃ面白かった。なんだこれ。 なんとなく気になって買っておいた積読本で、手に取ってみたら驚愕の面白さ。ここ最近本を読むペースが落ちてたのは、改めて今の自分にヒットしない本を無理して読んでたんだなと感じた。 たぶんSFミステリが好きな人にはありがちなオチなのかもしれないけど...
むちゃくちゃ面白かった。なんだこれ。 なんとなく気になって買っておいた積読本で、手に取ってみたら驚愕の面白さ。ここ最近本を読むペースが落ちてたのは、改めて今の自分にヒットしない本を無理して読んでたんだなと感じた。 たぶんSFミステリが好きな人にはありがちなオチなのかもしれないけど、私はキレイに騙されて最後まで、まさか!そんな!なんてこと!の連続で楽しかった。 主人公・ジュニアに、この男なんもわかってないな、とその人格や言動にイライラしながら読むこともあって、でもそのイライラが実は物語の重要な伏線だったと気づいた時、ほんとやられたーと思った。そここそがこの本で描きたい本質だったんじゃないだろうか。 人は相手のことをどうしても自分の都合のいいように考えようとする。相手に色々なことを望んで自分は変わろうとしない。でもこの物語のような結末が普通になったら、どうなるんだろう。ジュニアは幸せなんだろうか。そして幸せなら、それでいいんだろうか?
Posted by
ジュニアは、『もう終わりにしよう』の映画に引きづられて、脳内でジェシー・プレモンスが演じてくれていました。 ジュニアは自覚なくヘンを自分の所有物だと思っている節があって、そういうとやぞ!が無数に転がっていた。あまり強調されていないので、ジュニア寄りの感覚を持っている人は、ヘンの...
ジュニアは、『もう終わりにしよう』の映画に引きづられて、脳内でジェシー・プレモンスが演じてくれていました。 ジュニアは自覚なくヘンを自分の所有物だと思っている節があって、そういうとやぞ!が無数に転がっていた。あまり強調されていないので、ジュニア寄りの感覚を持っている人は、ヘンの行動原理が分からないのでは。そもそもこの小説を選んで読む人に、そんな鈍感な人はいないか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったんだけど、言葉通りの意味ではなく……なんと言ったらいいのか。得体の知れない何かに突き動かされるようにして読み進めてそして読了していた。 裏表紙のあらすじに目を通して「そう言う話なのか」と読み始めたら……裏切られた、想像していたのと違っていた! 読み手が主人公として見ていたジュニアは実は「リプレイスメント」で、「本人」ではなかった。 本人が宇宙から帰ってきて話は終わった……のだけど、何かこう、違和感が残った。 ジュニアが白紙の手紙を受け取った以降のヘンは、「リプレイスメント」なんじゃないか? と。 以下、そう考える理由のメモ。 ①物語の語り手がリプレイスメントのジュニアのときは、彼が喋ることは全て地の文の中に書かれていた。本物のジュニアになってからは、彼が喋る内容は「」で括られている。どちらのジュニアでも、彼以外の登場人物の発言は「」だった。 けれど、白紙の手紙以降、ヘンの言葉だけが地の文の中に書かれている。リプレイスメントのジュニアみたいに。 ②最後、ジュニアに声をかけられてもなかなか反応しないヘン。リプレイスメントのジュニアにも同じようなことがあった(p.242辺り)。 ③ヘンはテレンスに話している、家から出ていく、白紙の手紙を残して、と。 この三点から、最後のヘンは本物ではない、ということもあり得ると思った。彼女の行き先がアウターモアの宇宙移住計画の場所なのかどうかは分からないけれど……。
Posted by