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絵画を読む イコノロジー入門 ちくま学芸文庫
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絵画を読む イコノロジー入門 ちくま学芸文庫

若桑みどり(著者)

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絵画を読む イコノロジー入門 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2022/10/13
JAN 9784480511492

絵画を読む

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/03/05

 〈まえがき〉において著者は、イメージによる世界の解釈、イメージによる世界の記録、イメージによってのみ表現することのできる思考や感情の表象である”絵画”、それを理解するためには絵画を読む作業が必要であり、その方法論の一つとして「イコノロジー(図像解釈学)」というものがあることを説...

 〈まえがき〉において著者は、イメージによる世界の解釈、イメージによる世界の記録、イメージによってのみ表現することのできる思考や感情の表象である”絵画”、それを理解するためには絵画を読む作業が必要であり、その方法論の一つとして「イコノロジー(図像解釈学)」というものがあることを説明する。  そして具体的に、カラヴァジョ『果物籠』、ボッティチェリ『春』、フラ・アンジェリコ『受胎告知』、デューラー『メレンコリアI』など12作品を例に取り上げ、著者なりの読み取り方を説明してくれる。  ある程度解釈が確定している作品から、未だ共通の理解に達しておらず様々な解釈が出されているものまであるが、そうした解釈がなされる理由について丁寧に説明がされるのでありがたい。  特にかつて格の高かった宗教画については、基礎的知識がないとふー〜ん状態になってしまうので、大いに蒙を啓かれた。

Posted by ブクログ

2022/11/19

絵画のもつ意味、それを“解釈”するにはどうしたらよいか―。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物篭』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取...

絵画のもつ意味、それを“解釈”するにはどうしたらよいか―。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物篭』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。 カラヴァッジョ『果物篭』〜快楽のはかなさ〜 ティツィアーノ『聖なる愛と俗なる愛』〜愛の二面性〜 ボッティチェッリ『春』〜愛の弁証法〜 ニコラ・プサン『われアルカディアにもあり』〜死を記憶せよ〜 ミケランジェロ『ドーニ家の聖家族』〜父と母と子〜 フラ・アンジェリコ『受胎告知』〜神と人の出会い〜 レンブラント『ペテロの否認』〜人間の弱さ〜 ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』〜愛の虚妄〜 ジョルジョーネ『テンペスタ(嵐)』〜男性原理と女性原理〜 デューラー『メレンコリア1』〜自然哲学と芸術の結合〜 バルドゥング・グリーン『女の三世代』〜老いについて〜 ピーテル・ブリューゲル『バベルの塔』〜文明への警告〜

Posted by ブクログ

2022/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハウザー『芸術と文学の社会史』 ゴンブリッチ『美術の歩み』 ゴンブリッチ『シンボリック・イメージ』 「プラトン主義に特有でおそらく東洋にその例を見ないのは、この転変常なき非現実の感覚界の背後に、二番目の、恒久不変の真理の世界が存在するという確信」 →理想的世界の目に見える現れであると考える哲学的伝統が根強く影響していた →リアリズムの技巧がすばらしいレベルにまで発達した十六世紀が、一方では、さまざまな象徴表現の入り組んだ図像がもっとも発達した時代であった。 静物画→儚さウァニタスの寓意 90 バロックは絵画の歴史の上で、「無限」の空間観念をはじめて創造したと言われている。 ゼノン memento mori ゼノン派 167 …なんらかの思想やアイディアを、目に見えるものを借りて表現することに画家たちの関心が移ったからである。()その筆頭が実はミケランジェロやレオナルドであるが、かれらは芸術を手のしごとではなく、頭脳のしごとだと考えて、思想家が言葉で考えを表すように、イメージで思想を表現しようと望んだ。 新プラトン主義の学者によるギリシア神話やエジプトのヒエログリフ解釈 フランセス・イエイツ『魔術的ルネサンス』

Posted by ブクログ