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子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | あさま社/英治出版 |
発売年月日 | 2022/10/07 |
JAN | 9784910827001 |
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子どもたちに民主主義を教えよう
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商品レビュー
4.3
34件のお客様レビュー
高次目標を念頭に置いてそれに叶うかどうかで判断しようという点は全ての組織マネジメントに通じるところであるが、作者のプロフェッショナリズムが高すぎて少し読んでて胸焼け。
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今後の教育に必要な点を2人の対話を通して論じている。本質を突き詰めていくと哲学的で理想論になりがちだが、教育現場から実践的に進めてきた工藤さんの意見だと説得力がある。 一般企業での仕事の進め方にも通じるところが多く、学びが多かった。 一章 民主主義の土台としての学校 多数決の...
今後の教育に必要な点を2人の対話を通して論じている。本質を突き詰めていくと哲学的で理想論になりがちだが、教育現場から実践的に進めてきた工藤さんの意見だと説得力がある。 一般企業での仕事の進め方にも通じるところが多く、学びが多かった。 一章 民主主義の土台としての学校 多数決の問題点とは 少数派を切り捨て、多数派に強制的に合わせる =ファシズム思想 多数決は「どちらの案になっても誰の利益を損ねることがないとき」につかう 目指すべき姿 ・誰1人置き去りにしない社会 一般意志=みんながOKと言える最上位目標を探す 自由の相互承認=他者の自由を侵害しない限り、何を考えても何をしても自由 ・自分たちでルールを作るという当事者意識を持つ ・対話を通して利害関係を調整し、 みんなにとって生きやすい社会を作る 問題はあなたが行動を起こすかどうかだ 二章 日本の学校の大問題 ①思いやりでは対立は解消できない 感情ではなく理性的に物事を考える 美しい心ではなく、対話を重ねる ②いじめ撲滅の発想がいじめを増やす 子供の自律を奪わない 大人が介入しすぎると 自分の問題は自分で解決するもの、という 当事者意識を失ってしまう ③教員への同質性と従順性の要求 本質観取:テーマの共通了解可能な本質を みんなで考え、言葉にして書き合っていく対話 ④ルールは守るもの、とだけ教える学校教育 クリティカルシンキングが出来る人が少ない ⑤学級王国の問題 自分のクラスだけ良ければ良い 教育のサービス化による弊害。環境が悪ければ自ら変えて学ぶアクティブラーニングがあるべき 3つの問いかけ 1.どうしたの?(何か困ったことあるの ?) 2.どうしたいの?(どれからどうしようと考えているの?) 3.何か手伝えることはある?(私に何か支援できることはある?) ⑥先生の技量を上げれば問題は解決するという幻想 教える技術の向上ではなく 自律を支援する技術の向上が必要 三章 学校は対話で変わる 学校運営を子供に託す 合意は超ディベートで目指す A案とB案の対立があったら、もっといいC案をみんなで考えていく 生徒会も定期的にスクラップ&ビルド プレゼン3つのチェックポイント 1.僕は何のためにプレゼンしているのか 2.誰に対してプレゼンしているのか 3.話した言葉が相手にはどう伝わっているのか 意識改革が進む3つのステップ 1.自己矛盾が起きる 目的は何かなど本質的な問いがきっかけ 2.優先すべきものを自問自答する 手段は何か、手段として優先すべきものは何か 3.矛盾しない自分に変わっていくプロセスを考える 現実的に実行するステップを考える
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※このレビューにはネタバレを含みます
「誰かが決めてくれるそんな“当事者意識”を失った従順な子を育てる教育は終わりにしよう」という一節から始まる本書。 工藤氏は 学校とは子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにある。だからこそ、子どもたちに「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち自律する力を身につけさせていく必要がある。そして、自律を支援することを教師に求めている。 また、学校を「民主主義の土台をつくる場」と考え、「誰一人置き去りにしない社会」の作り方を多数決ではなく、対話の中から作ることを生徒や保護者、教員に体験させてきた実践を語っている。 最上位の目標を設定し、まずは戦わなくてよさそうなところから学校を変えていき、やる以上は成果につなげていく。 その時に意識するべきことは「誰が気分を害するか」ではなく、「誰の利益を損ねるか」であり、感情と切り分けて、理性的に物事を考えること。これが唯一の方法だとしている。
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