商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/09/15 |
JAN | 9784103535225 |
- 書籍
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名探偵のいけにえ
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名探偵のいけにえ
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商品レビュー
3.8
224件のお客様レビュー
はじめて読む作家さんの本。 名探偵のいけにえという、キャッチーなようで禍々しいタイトルの意味にピンとこないまま読み進め、最後に「そういうことか~」と納得。 そもそも名探偵とは誰なのか、それすらもラストでようやくはっきりした。 ラストまで読むと、この本の表紙絵の解釈がわかり、ぞっと...
はじめて読む作家さんの本。 名探偵のいけにえという、キャッチーなようで禍々しいタイトルの意味にピンとこないまま読み進め、最後に「そういうことか~」と納得。 そもそも名探偵とは誰なのか、それすらもラストでようやくはっきりした。 ラストまで読むと、この本の表紙絵の解釈がわかり、ぞっとしたね。 推理編は、りり子が披露した間違い推理、大塒が披露した「信仰者の推理」と「余所者の推理」。信仰者の推理と余所者の推理を並べて披露する目的や意図は、読み進めて理解したけど、りり子が誤り推理を披露した意味とは・・・。このあたり読んでてすごく眠たくなったし、りり子は結局何をしたかったのかというのはラストにかけての大きな主題でもないから、りり子の目論見すら曖昧なままで、読み終わったときに「あれはなんだったんだ」感がすごかったな。 ジムジョーデンという男が立ち上げた新興宗教。 その信者たちが集まる「ジョーデンタウン」という集落では、病気も怪我も存在しない。欠損した体の一部はもとに戻り、傷は消え、人々は皆平等。 私は「余所者」なので、そんなことありえないだろうと思いながら、推理編読んでそれでも信仰できるのって、どういう心理なんだろう?と、宗教や信仰って不思議だと思った。 ひっこみがつかなくなる、はあると思うんだけど、そのために命投げ出すかね? ひっこみがつかないという時点で、間違っているのかもしれない、という疑義くらいは出ていそうなものだけど。そんな疑義の生じたもののために命を投げ出すとは。 こどもに毒を飲ませてはいけないと反発した料理係の女性のような心を持つ人もいたのに。 それもこれも「信仰者は毒を飲んでも死なない」と全員が心のそこから信じて盲信していたというならば、もうそこには推理など入り込む余地はないのだろうが。 ラストは大展開だったけど、当初の設定や中盤までの流れは、ドラマ「トリック」のようだなと思った。 この本がどうということではないが、もう一度トリックのようなドラマをやってほしい、切実に。
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前作のタイトルに、しとやられた!と感じたので今作もタイトルを意識しながら読み進めた。 そことそこが繋がるのか!そういう解釈があるのか!と最後は怒涛のたたみかけ。 解釈は人の数だけある、信じるものも人の数だけある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とある宗教団体で起きた不可解な連続殺人に対する多重推理・多重解決の物語。 巨大なカルト宗教や、探偵とその優秀な助手など魅力的な要素が詰まっていたし、冒頭部分で描かれる主人公の経験や過去の記憶が後々効いてくるのもよかった。 メインの謎解き部分に関しては、推理が次々にひっくり返っていく展開だったが、謎解きそのものが少し疑問の残る内容だった。とはいえ本作はとても話題になったようなので、期待していたほど楽しめなかったのは、自分の理解力や想像力が追いついていないからだと思う。 またいつか読み返したい。
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