商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2022/09/05 |
JAN | 9784087880830 |
- 書籍
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この部屋から東京タワーは永遠に見えない
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この部屋から東京タワーは永遠に見えない
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商品レビュー
3.3
127件のお客様レビュー
タイトル買・借、した本ですが、苦手な短編…。 数センテンスごとに、一行空けて書かれているなど、そういった意味では工夫が見られて読み易かったのですが、やはりタイトルとのギャップが埋まりませんでした。
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数年前にTwitterで「3年4組のみんなへ」を読んで衝撃を受けたため、書籍を購入。良くも悪くもクライマックスが存在しない話ばかりで、コミックのようにはいかない現実が上手く描写されているような感じはした。しかし、過去に読んだ時の鮮やかさや痛さはもう感じなかったし、賞味期限の早い本...
数年前にTwitterで「3年4組のみんなへ」を読んで衝撃を受けたため、書籍を購入。良くも悪くもクライマックスが存在しない話ばかりで、コミックのようにはいかない現実が上手く描写されているような感じはした。しかし、過去に読んだ時の鮮やかさや痛さはもう感じなかったし、賞味期限の早い本だと思う。私も田舎から都会に出てきた身ではあるが、共感できる部分は少なかったし、環境を変える努力をしない登場人物たちに愛着も湧かなかった。今の私には必要のない本だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20の短編集。読んでいて、だんだん首が絞められるような息苦しい感覚があって、この首を絞めているのは誰だと見ると、自分だ、というような。 地方出身の上京者というステータスは各話の主人公や著者と同じ。象徴的な「港区に住む」ということについては、それに憧れて上京したわけではなかったけど、全く想像もしなかったわけではない。もっと成功したかった・もっとモテたかったという願望が、身体のどこかに存在していた感覚がある。なにかが違えばこのどれかの主人公の人生をトレースしていたかもしれず、主人公が抱えるルサンチマンを共有してしまう話がいくつかある。 全般的に「苦しい……苦しい……」と思いながら読んだけど、読んでよかったと思う。 著者については『ハスマナ』や『言って聞かせて』のゲストとして知ったのが初めてだったと思うけど、そうか、「Twitter文学」として出てきた人なのか。 好きだったのは、『大阪へ』『大阪から』の往復書簡のようにお互いの苦しみを想像し合う話や、70万の猫が飼い主のことを思う『吾輩はココちゃんである』、片親の父が娘のことを思ういい話調だけど途中なんか嫌なところがある『希望』、呪縛を「カッパに見張られている」という幻視として表現する『カッパを見たことがあるんです』、漫才みたいな『東京クソ街図鑑』、あとがきと思いきや……な『すべてをお話しします』。 港区女子的な生活の話は「ふーん」で済ませられるんだけど、『Wakatteをクローズします』とかは自分の職種も近いのでマジでつらい。 登場する地名などの固有名詞が絶妙な使われ方をしていて「港区○○(笑)」となる。
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