商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/08/31 |
JAN | 9784488285067 |
- 書籍
- 文庫
シナモンとガンパウダー
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シナモンとガンパウダー
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商品レビュー
3.8
22件のお客様レビュー
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お料理小説と呼ぶにはあまりにもハードな冒険物語。 海賊に攫われて、劣悪な環境で悪戦苦闘しながら絶品料理を作ったり、海に投げ出されて漂ったり。 その波瀾航海日誌をなんとも言えない気持ちで読んだ。 前半は、海賊船の中で簡易な暦を自分のために作り、料理の工夫をしながら脱出の方法を考える。 そうこうするうちに、海賊船の船長の目的地や目的も分かってくる。 どうやってオーウェンが解放されるのか、それともマボットと距離を縮めて航海を楽しむようになるのか、と期待して読んだ。 私もどうしてもマボットに愛を感じてしまい、不思議になんともしーんと静かな気持ちになった。 人それぞれの正義についての物語なのかも、と思った。
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2024.3.25 読了。 貴族の専属料理人として働いていたウェッジウッドは主を女船長マボット率いる海賊団に殺され海賊船に拉致される。マボットは船の上での身の安全を約束する代わりに週に一度の自分だけに特別料理を作らせる。ウェッジウッドは船内の整っていない設備や限られた食材で料...
2024.3.25 読了。 貴族の専属料理人として働いていたウェッジウッドは主を女船長マボット率いる海賊団に殺され海賊船に拉致される。マボットは船の上での身の安全を約束する代わりに週に一度の自分だけに特別料理を作らせる。ウェッジウッドは船内の整っていない設備や限られた食材で料理を作る羽目に。料理人としてしか生きてこなかったウェッジウッドが船の上で様々な経験をしていくことをウェッジウッドの手記形式で語られる。 書店で平積みになっていたので気になってやっと読み終えた。500ページ近くある物語なので途中少々中だるみ感があったし「海賊」とあって期待していたのだが衝撃的な描写が少ないかなぁと感じた。 設備も食材も乏しい中創意工夫し料理を作るのは「芸は身を助ける」といった感じ。 女船長マボットがこれだけのクルーを率いて行動できるだけの魅力は彼女の優しさのある強さとユニークでチャーミングな人柄とその人生を生き抜く中で持ってしまった隠している哀しみの為せる技という感じがした。 漫画も含め海賊冒険物にほとんど触れて来なかったので文章から想像し読んでいくのに時間がかかった。解説にあるように時代背景をもっと把握できていたらもう少し魅力的な小説に感じられたかもしれない。
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・あらすじ 海賊に拉致されたシェフと女海賊の話。 ・感想 信仰心が篤く潔癖な主人公が冒険を通して今までの自分の世界の狭さを実感する。 死に触れることで生きるとは、食とは料理とは…を改めて構築していく物語。 料理人ならではの矜持を最後まで持った主人公だった。 詩的な表現が多く、ちょっと遠回しというか若干イメージしにくいというかわかりにくかったかも(わたしがその手の表現が苦手だからだろうけど) 主人公が料理をする、食べるという事の意味を改めて問い直す場面と最後の終わり方がすごく好きだった。
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