商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 創元社 |
発売年月日 | 2022/08/26 |
JAN | 9784422440361 |
- 書籍
- 書籍
石が書く
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
石が書く
¥5,500
在庫あり
商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p46 人間によって明白に生産された美を芸術と呼び、宇宙のなかで偶然に出会う美と芸術から生まれた美ど包摂するすべての美の鑑定を、美学と呼ぶ試みに同意が得られるのなら。 p73 連続する往復運動のなかで、モチーフは背景へ、背景はモチーフへ送り返される。 p129-130 カイヨワが遊びの活動の定義とするのは以下の六つである。自由であること、隔離されていること、未確定であること、非生産的であること、規則のあること、虚構のものであること。 Amazonで見た表紙にひかれて、初カイヨワ読了。高すぎて図書館を利用。 70年代刊行と、国ごとの定義づけの認識などが異なるそう。用語の注釈や解釈にはある一定の理解が必要なものの、基本全部初めてふれる世界なので、新鮮。エッセイと言うほど我々の生活から身近とは言い難く、研究論文と言うほど堅苦しいものではない。不思議な本。
Posted by
瑪瑙や石灰岩の切断面に現れるまるで絵画のような模様。街、砂漠、森、鳥、人、宇宙……さまざまな景色に見立てられた不思議な石をめぐるエッセイ。 物語画の描き込みがされたもの以外はカイヨワ自身のコレクションだそう。ジャングルのなかの邸宅に人がひしめいている影絵のような石は特に驚く。...
瑪瑙や石灰岩の切断面に現れるまるで絵画のような模様。街、砂漠、森、鳥、人、宇宙……さまざまな景色に見立てられた不思議な石をめぐるエッセイ。 物語画の描き込みがされたもの以外はカイヨワ自身のコレクションだそう。ジャングルのなかの邸宅に人がひしめいている影絵のような石は特に驚く。砂漠色の斜線の空にポツンと水色の土星が浮かぶ、クレーが描いたかのような石も好きだった。 一番最後の「生命の参入」が、我々のふわふわぐにゃぐにゃした身体と鉱物とのあいだにある繋がりをSF的想像力で記した素晴らしいテキスト。市川春子はこれを読んで『宝石の国』を描いたんじゃないだろうか。
Posted by
買おうか迷ってとりあえず図書館で借りてみた。 文学者による推し石エッセイ的な。 薄さの割にお値段…!という残念な第一印象。 すみません、著者の方は全然知らなくてメノウ他石コレクターのブックデザイナー山田英春さん経由で知ったもので、思い入れがさほどない分結構そこが悩みどころだったり...
買おうか迷ってとりあえず図書館で借りてみた。 文学者による推し石エッセイ的な。 薄さの割にお値段…!という残念な第一印象。 すみません、著者の方は全然知らなくてメノウ他石コレクターのブックデザイナー山田英春さん経由で知ったもので、思い入れがさほどない分結構そこが悩みどころだったり-! うーん、石の写真だけ目当てなら山田さんの不思議で奇麗な石の本シリーズ3冊ぽんと買っちゃう方が…ねぇ。 普段本を全く読まない人には取っつきづらい文章だと思います。 繊細な文学表現がはまる人にはお勧め。 風景石にちょっと描き足してあるのは鉱物コレクター界隈ではなかなか見ないので、おもしろかったです。
Posted by