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われら闇より天を見る

クリス・ウィタカー(著者), 鈴木恵(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2022/08/17
JAN 9784152101570

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商品レビュー

4.2

206件のお客様レビュー

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2024/10/27

500頁に及ぶ大著。なんとも重いストーリーだった。登場人物に共感出来る人がほとんどいない。読んでいてただ苦しい。特に第一部はストーリーに動きがあまりなく、読むのがしんどかった。  でも、第二部からは、苦しいのだけれど、ぐんぐん引き込まれて読むのが止められなかった。結末はどんでん返...

500頁に及ぶ大著。なんとも重いストーリーだった。登場人物に共感出来る人がほとんどいない。読んでいてただ苦しい。特に第一部はストーリーに動きがあまりなく、読むのがしんどかった。  でも、第二部からは、苦しいのだけれど、ぐんぐん引き込まれて読むのが止められなかった。結末はどんでん返し。 「この主人公ふたりを始めとして登場人物のほぼ全員が、それぞれ深刻な問題を抱えているために、一つのことしか見えない状態になっている。辛い過去から逃れたい、幸せだったころに戻りたい。厳しい現実を打破したい、愛するものを救いたい。復讐を果たしたい、罪を償いたい。そんな信念に凝り固まってしまった結果、周りが見えなくなり、ついには良いと信じる目的のためならばこの程度の逸脱は対した問題じゃないと自分自身に言い訳をして、一瞬の激情に任せた愚かな行為に手を染めてしまうのだ。そしてその波紋は、次の悲劇を呼び起こす。」  とあとがきにあるとおりの展開。安易、無謀、自分勝手、やけくそ、思い込み等々そういったものが、悲劇に悲劇を重ねていく。  見上げる方向を間違えている。でも、誰もが陥ることでもある。  そこから脱出するにはどうすればいいのか。  この本の原書でのタイトルは「We Begin at the End」、終わりから始める。この「終わりから始める」は主人公の一人ダッチェスの祖父が語っている。  これも後書きにあるのだけど、「これまでの人生に区切りを付ける時が来たと判断したら、過去を清算し、先に進むべく新たな一歩を踏み出す」ということ。  人は何度も間違え、失敗し、愚かな行動をしてしまう。でも、そこから学び、考える。その時に、大切なものに別れを告げないといけないことがあるかもしれないけれども。そうしても、それがハッピーエンドに終わらないかもしれないけれども。生きると言うことは謎に満ちている。だから、日本語のタイトルにもあるように天を見て生きて行く。何かの時に人は多分そうういう生き方へと歩み出して行くことが出来る。

Posted by ブクログ

2024/09/09

米カリフォルニアの海沿いの小さな町、30年前の少女の死、姉と彼氏の仲良しグループ。時を経て、シングルマザーとのその娘・息子、受刑者、警察署長、弁護士となった今。 長編だけあって、登場人物それぞれに過去の経験や苦悩があり、今に至る人生が見えてくる。メインの語りは二人についてですが...

米カリフォルニアの海沿いの小さな町、30年前の少女の死、姉と彼氏の仲良しグループ。時を経て、シングルマザーとのその娘・息子、受刑者、警察署長、弁護士となった今。 長編だけあって、登場人物それぞれに過去の経験や苦悩があり、今に至る人生が見えてくる。メインの語りは二人についてですが、誰が主人公になっても語れるほどに。

Posted by ブクログ

2024/09/03

ましか、ましじゃないか。いいか、悪いか。 人間てのはどっちかひとつじゃないの。 自分がしてきた最良のこと最悪のことの寄せ集め。

Posted by ブクログ

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