商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青土社 |
| 発売年月日 | 2022/07/25 |
| JAN | 9784791774883 |
- 書籍
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世界は時間でできている
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世界は時間でできている
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凝縮説が本当に発明だと思う。物質が蠢くカオスを無理やり「点化」し閉じ込める。それが「クオリア」になる。そんでそのクオリアを凝縮して感覚質に同じことをして体験質、人格質をつくっていく。凝縮をかけると「向き」が(そしておそらく時間も)つぶれる。 命題「ソクラテスは老人である」は偽...
凝縮説が本当に発明だと思う。物質が蠢くカオスを無理やり「点化」し閉じ込める。それが「クオリア」になる。そんでそのクオリアを凝縮して感覚質に同じことをして体験質、人格質をつくっていく。凝縮をかけると「向き」が(そしておそらく時間も)つぶれる。 命題「ソクラテスは老人である」は偽でも真でもない。「ある時点pにおけるソクラテスは老人である」は命題として有意味だが、ソクラテスの人生を凝縮して得られた「ソクラテス」は老人であるともそうでないとも言えない。どちらの期間もあったからだ。本当にエレガントな説明だと思う。 そしてこの凝縮説は他の分野にも応用できると思う。上に述べたような論理学的な説明にも使えるだろうし(特に、時間が絡む命題に対しては)、あるいは意味論にも使えるかもしれない。「スパゲッティ」という文字列は、それが凝縮されて「スパゲッティ」概念を表す。「ス」が麺に、「パ」が味付けに、と対応しているわけではないように、「スパゲッティ」という文字列になって初めて、そして凝縮がかかって点になってスパゲッティを表現し得るのである。ただし、向きが無くなるのは凝縮がかかった後である。「テッゲィパス」のような文字列はスパゲッティのことをもちろん表さない。また、スパゲッティそのものからスパゲッティ概念を導くことも凝縮によって可能になる。麺、ミートソース、載っているお皿、匂い、その他無数の要素をまるごとひとつの点にして「スパゲッティ」概念にする。確かにそれは知覚や記憶によって得られた「質」を材料にする。 とはいえ、未解決な問題も残っている。たとえば、「凝縮を起こす主体は何か」「最初に凝縮が起きたのは何故か」などである。 前者の問いは、凝縮を起こすという性質をもつ、物質のカオスとは一歩引いたところにいるような「主体」が前提にされてしまっていることに疑義を呈する。後者も近い問ではあるが、こちらはどちらかというと「何故」というところに力点が置かれる。わざわざそんなことを起こす必要がないからだ。 自由についての説明も興味深かった。『試論』は読んだはずだけど、ちゃんと私が読解が出来ていないのことに気づいて恥ずかしい。 確かに主体が悩んだ末に出す答えは一つかもしれないが、それはその主体がその時に悩んだゆえに出されたのだというのは、何か実存主義やレヴィナスと繋げて論じることができるかもしれない。
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世界は時間でできている 『ベルクソン時間哲学入門』 著作者:平井靖史 発行者:青土社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 最も難解な「時間」を紐解いていく。唯一無二の入門書。
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