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中村文則(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/07/26
JAN 9784309030548

自由対談

¥2,475

商品レビュー

3.2

8件のお客様レビュー

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2024/07/11

芥川賞作家・中村文則が総勢33名、36の対談をした。 ピエール・ルメートルとの対談「その女アレックスはこうして生まれた」を読んだ。 ルメートル:小説は「人間の感情」を道具として世界を理解していく 中村:読者は読み進めるうちにアレックスへの感情がどんどん変わってゆきます。 ルメ...

芥川賞作家・中村文則が総勢33名、36の対談をした。 ピエール・ルメートルとの対談「その女アレックスはこうして生まれた」を読んだ。 ルメートル:小説は「人間の感情」を道具として世界を理解していく 中村:読者は読み進めるうちにアレックスへの感情がどんどん変わってゆきます。 ルメートル:「その女アレックス」のアイデアは、読者がアレックスに抱く感情を作家がどのように操っていくか、ということだった。まずは読者が登場人物の気持ちになりきるように持ち込まなくてはいけない。そのためにはある程度ポジティブな人物を作り出す必要があった。 ルメートル:小説は冒頭で強烈なイメージを与えなくてはいけません。・・私は登場人物に対して残酷であることで有名です。この檻に誰をとじこめればいいか? まず若い娘でなくてはいけないということです。・・読者に本を読み始めさせるには、強烈なイメージが欠かせない。・・小説に没頭させるためには、強烈なインパクトが大切です。 う~ん、強烈なインパクト、ですか。それが若い娘・・「その女アレックス」確かにアレックスの転変が耳目を引いたけどあまりの残酷さにひいてしまったのだが・・ ルメートルの言葉を読み切れてはいないのだろうか。  2022.7.30発行 図書館

Posted by ブクログ

2024/02/12

一瞬読むのをためらう厚さでしたが、内容は読みやすいものばかり。対談のお相手も大物ばかりです。 ドストエフスキーや、太宰治を再読するなど、作家の方々の読書欲は凄いし、読む力が桁違いだと感じました。 私はドストエフスキーは読めないだろうな…と思いますが、亀山郁夫さんの「新カラマーゾフ...

一瞬読むのをためらう厚さでしたが、内容は読みやすいものばかり。対談のお相手も大物ばかりです。 ドストエフスキーや、太宰治を再読するなど、作家の方々の読書欲は凄いし、読む力が桁違いだと感じました。 私はドストエフスキーは読めないだろうな…と思いますが、亀山郁夫さんの「新カラマーゾフの兄弟」は読んでみたい。 全体を通して、中村文則さんはどんな人とも楽しく会話出来る方なのだとわかりました。

Posted by ブクログ

2023/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 次何読むかなーと思ってたらAmazonでレコメンドされて気付いて読んだ。ここ10年近くの著者の対談がまるっと収まっており特大ボリューム&超豪華ゲストの濃すぎる対談集でとてもオモシロかった。著者の作品は比較的初期から読んでおり、ほぼ全作読んでいるものの、何年も前の場合が多く本の内容に関する記憶が曖昧だったのがもったいなかったかも…少なくとも『銃』『掏摸』は読み直してから本著を読んだ方が楽しめると思う。  すべてが対談形式なのでリーダビリティがとても高い、かつ好きな作家なので彼の考えを他者との会話からうかがい知ることができて楽しかった。特に小説の書き方、無意識が駆動する物語という話は繰り返し登場しており、それゆえの境地があるのが興味深かった。(あとがきでエクスキューズがあったけども)好きだった対談は社会問題・テクノロジーのパート。小説家でもノンポリの人が多いかもしれないが、著者は賛否あれども小説をつうじて自分のスタンスを明確にしているからこそ色々と踏み込んで話ができていてかっこいい。  本を読んだときの作家と一般的な読者で得ている情報の量の違いに驚いた。職業だから当然とはいえ、一つの作品から感想を含めた考察まで見えている風景が違いすぎる。「読めてない」とはよく言われるけど初めて肌感として理解できた。あとは再読の大切さも学んだ。特に後半の怒涛のドフトエフスキーの論考は圧巻…翻訳者と対等に議論しているあたりに著者のドフトエフスキー愛が溢れていた。『罪と罰』はかろうじて読んでいるけど、もっとも話題にあがっていた『カラマーゾフの兄弟』が未読なので読みたい。これらも含め本著は優れたレコメンド本にもなっている。  中村文則作品を読んでいない人でも本著から入って読みたくなるケースもあると思う。また俳優、ミュージシャン、作家、学者とジャンルを問わずビッグネームの連発なので著者の読者であれば、このメンツ並んでいて読まない選択肢を取ることはまずないはず。ゆえに万人におすすめ。

Posted by ブクログ

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