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橘外男日本怪談集 蒲団 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2022/07/21 |
| JAN | 9784122072312 |
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橘外男日本怪談集 蒲団
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橘外男日本怪談集 蒲団
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
秘境小説の作家として名前は知っていたが、怪談も書いているということは知らなかったし、本書で初めてその作品を読んだ。 長短あわせて7作が収録されているが、表題作の『蒲団』はアンソロジーにも良く収録されているらしいく、肯るかな、確かにベストの作品と思った。上州の古着屋の主人が東...
秘境小説の作家として名前は知っていたが、怪談も書いているということは知らなかったし、本書で初めてその作品を読んだ。 長短あわせて7作が収録されているが、表題作の『蒲団』はアンソロジーにも良く収録されているらしいく、肯るかな、確かにベストの作品と思った。上州の古着屋の主人が東京で、縮緬の蒲団を掘り出し物で仕入れてきた。これは高く売れると喜んだのだが、なぜか商いは上手くいかず、家の中は辛気くさくなってしまった。そんなとき、腰を真っ赤にした綺麗な女が姿を現すなど、不思議が続き、とうとう……といった話。怪異を段々と語り、恐怖を盛り上げていく手際が見事。 合理的な解決がないのが怪談とは言え、『棚田裁判長の怪死』は、怪死の理由が全く判然としないのはどうだろうか。せっかく前半で先祖の悪業を描いているにも拘わらず、そのこととの連関もなく、読んでいて不完全燃焼の感。 優秀な若手医師と結婚したのに、派手好きな義母との折り合いが悪くなり、遂には結核で離縁を言い渡され自裁してしまった頼子であったが、死んでなお夫に大事を伝えようとする。九死に一生を得た夫の杉村は、彼女の愛情の深さを知り、ある決断をするという『棺前結婚』。ラストは感動的ではあるのだが、前半の杉村の態度に腹が立ち、その分が減点要素。 『蒲団』に並ぶアンソロジーピースである『逗子物語』、幼くして亡くした子供への切々たる愛情が哀しい『帰らぬ子』もなかなか良かった。
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『逗子物語』は以前『怪異十三』で読んだことがあったけど、それ以外は今回初めて読んだ。 表題作の『蒲団』が一番良かった。 怖さはそんなにはないけど話として面白かった。 他の話は盛り上がるポイントがぼんやりしていたりして冗長に感じてしまった。
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橘外男の日本を舞台とした怪奇小説を集めたもの。執筆は1937(昭和12)年から1957(昭和32)年。 初めて聞く名前の作家で、全然知らなかったのだが、江戸川乱歩と生年が同じらしい。 巻頭の『蒲団』を読んで衝撃を受けた。昭和12年の作品などとは信じられない、実に素晴らしく、...
橘外男の日本を舞台とした怪奇小説を集めたもの。執筆は1937(昭和12)年から1957(昭和32)年。 初めて聞く名前の作家で、全然知らなかったのだが、江戸川乱歩と生年が同じらしい。 巻頭の『蒲団』を読んで衝撃を受けた。昭和12年の作品などとは信じられない、実に素晴らしく、傑出したホラー短編なのだ。これこそが名作というものだろう。 感動しつつ、2つめの「棚田裁判長の怪死」を読んでみるとこちらは私には面白くなく、良くなかった。しかし他はなかなか良く、長めの「棺前結婚」「逗子物語」は面白かった。これらに出てくる幽霊は人を取り殺すような悪意の存在ではなく、「善い霊」なので、恐怖メインではないが、なにがしかの感情を喚起する優れた幻想小説だった。 文章は完璧というには遠く、ときどきひっかかる部分もあるものの、「語り」は実に上手く、読者を巧みに物語ストリームに乗せてゆく。人物像や台詞、情景等にはそれなりにリアリティがあり、何から何まで人工臭があってあからさまに作り物めいた江戸川乱歩の世界とは一線を画し、勝れている。 橘外男はこのような怪異小説をを中心にたくさん書いた小説家らしく、これからちょっとこの作家の本を(古書で)集めようと思う。
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