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橘外男日本怪談集 蒲団 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/07/21 |
JAN | 9784122072312 |
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橘外男日本怪談集 蒲団
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橘外男日本怪談集 蒲団
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
解説・朝宮運河より 「ときに容赦なく怖ろしく、ときにもの悲しさを感じさせる七篇をあらためて通読して感じるのは、並外れた語りの上手さであった。しばしば饒舌体と評されるエネルギッシュな語りが虚実の境目をいつしか突き崩し、ありうべからざる世界を現出させている。外男は岡本綺堂や田中貢太郎...
解説・朝宮運河より 「ときに容赦なく怖ろしく、ときにもの悲しさを感じさせる七篇をあらためて通読して感じるのは、並外れた語りの上手さであった。しばしば饒舌体と評されるエネルギッシュな語りが虚実の境目をいつしか突き崩し、ありうべからざる世界を現出させている。外男は岡本綺堂や田中貢太郎、内田百閒とはまた違ったやり方で、近代の怪談小説を確立したのである。そしてその魅力は発表から半世紀以上経った今日でも、色あせてはいない。」
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秘境小説の作家として名前は知っていたが、怪談も書いているということは知らなかったし、本書で初めてその作品を読んだ。 長短あわせて7作が収録されているが、表題作の『蒲団』はアンソロジーにも良く収録されているらしいく、肯るかな、確かにベストの作品と思った。上州の古着屋の主人が東...
秘境小説の作家として名前は知っていたが、怪談も書いているということは知らなかったし、本書で初めてその作品を読んだ。 長短あわせて7作が収録されているが、表題作の『蒲団』はアンソロジーにも良く収録されているらしいく、肯るかな、確かにベストの作品と思った。上州の古着屋の主人が東京で、縮緬の蒲団を掘り出し物で仕入れてきた。これは高く売れると喜んだのだが、なぜか商いは上手くいかず、家の中は辛気くさくなってしまった。そんなとき、腰を真っ赤にした綺麗な女が姿を現すなど、不思議が続き、とうとう……といった話。怪異を段々と語り、恐怖を盛り上げていく手際が見事。 合理的な解決がないのが怪談とは言え、『棚田裁判長の怪死』は、怪死の理由が全く判然としないのはどうだろうか。せっかく前半で先祖の悪業を描いているにも拘わらず、そのこととの連関もなく、読んでいて不完全燃焼の感。 優秀な若手医師と結婚したのに、派手好きな義母との折り合いが悪くなり、遂には結核で離縁を言い渡され自裁してしまった頼子であったが、死んでなお夫に大事を伝えようとする。九死に一生を得た夫の杉村は、彼女の愛情の深さを知り、ある決断をするという『棺前結婚』。ラストは感動的ではあるのだが、前半の杉村の態度に腹が立ち、その分が減点要素。 『蒲団』に並ぶアンソロジーピースである『逗子物語』、幼くして亡くした子供への切々たる愛情が哀しい『帰らぬ子』もなかなか良かった。
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『逗子物語』は以前『怪異十三』で読んだことがあったけど、それ以外は今回初めて読んだ。 表題作の『蒲団』が一番良かった。 怖さはそんなにはないけど話として面白かった。 他の話は盛り上がるポイントがぼんやりしていたりして冗長に感じてしまった。
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