商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2022/07/16 |
JAN | 9784642084154 |
- 書籍
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運慶
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運慶
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平安末期から鎌倉初期の大仏師運慶。奈良での造仏が知られるが、鎌倉幕府と結びついて東国でも活躍の場を広げ、三浦一族ゆかりの寺の造仏にも深く関与した。運慶とその工房が手がけたとされる仏像を中心に、貴重な文化財を新撮影で多数掲載し、鎌倉幕府と三浦一族が残した歴史と文化に迫る。運慶八百年...
平安末期から鎌倉初期の大仏師運慶。奈良での造仏が知られるが、鎌倉幕府と結びついて東国でも活躍の場を広げ、三浦一族ゆかりの寺の造仏にも深く関与した。運慶とその工房が手がけたとされる仏像を中心に、貴重な文化財を新撮影で多数掲載し、鎌倉幕府と三浦一族が残した歴史と文化に迫る。運慶八百年遠忌を記念した、共同特別展の公式図録。
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なかなか個性的な仏像の写真が網羅されており、写真を見ているだけでも楽しめる。 鎌倉殿の13人にも出てくる三浦一族、こちらは再度勉強しなおそう。
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横須賀美術館の『運慶 鎌倉幕府と三浦一族』を見に行った。目当ては、運慶である。 京急で浦賀駅まで行き、浦賀からバスに乗って観音岬に行き、海岸沿いに歩くと横須賀美術館がある。 平日なのにたくさんの人が押し寄せていた。 運慶の作品が2体あり、慶派の運慶工房の作品が10点近くあった...
横須賀美術館の『運慶 鎌倉幕府と三浦一族』を見に行った。目当ては、運慶である。 京急で浦賀駅まで行き、浦賀からバスに乗って観音岬に行き、海岸沿いに歩くと横須賀美術館がある。 平日なのにたくさんの人が押し寄せていた。 運慶の作品が2体あり、慶派の運慶工房の作品が10点近くあった。 信仰の対象としての仏像が、こうやって芸術品としてみるのが時代の変化を感じる。 現在『鎌倉殿の13人』を大河ドラマをやっているので、三浦一族と絡めて展示されている。 平安時代の仏像は、定朝様式と言われて、慈悲深く、おだやかな優雅な顔をしている。 タイのチェンマイで、3ヶ月胡蝶蘭の指導に行ったとき、休みの時は寺院を巡り、仏像をたくさん見て回った。やはり、日本の仏像の方が気品がある。タイの仏像は、ちょっと間のびしている。 運慶の生きた時代は、貴族から武士勢力の台頭、1180年源頼朝の挙兵、1192年鎌倉幕府の成立があった。1180年に藤原清盛の息子重衡は、興福寺、東大寺、大仏を焼き討ちした。重源によって東大寺と大仏を再興する。東大寺落慶供養が1195年である。 奈良の仏師の棟梁は康慶。運慶の父親である。京都の仏師は院派、円派と言われ、定朝様式を基本としていた。定朝様式の大仏の再生をする。運慶は1150年頃に、康慶の子として生まれる。1223年に没した。運慶の最初に作った仏像が、1176年に作った奈良・円成寺の大日如来座像である。大仏の運慶は卓越した彫刻技術(寄せ木造り)と造眼技術があった。運慶の作品は、現存するもので31体と言われている。運慶の息子たち、そして運慶工房が受け継いだ。 運慶はこれまでの静の仏像から、動の仏像へと大きく発展させた。それは、1203年から作られた奈良の東大寺の金剛力士像(阿吽像)で発揮された。運慶と快慶たちの作である。 運慶は身体の仕組みを知っているような筋肉美、立ち姿のバランスの良さ、重心の持っていき方、衣服の立体感。武術の鍛錬の跡が窺える。 今回の展示は、横須賀の浄楽寺で三浦氏一族の武将、和田義盛夫妻を願主として1189年に作られた不動明王立像、毘沙門天立像である。頼朝、そして三浦一族の加護を受けて運慶は活躍した。 仏像に、力強さがあるのが、何とも言えないほど、心が動かされる。
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