商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2022/06/29 |
JAN | 9784750517469 |
- 書籍
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あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
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あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
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商品レビュー
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図書館で表題だけで借りた本。CDならジャケ買い的な。 1890年生まれ、ドミニカ出身、欧州在住。 植民地生まれの女性である作者が、自身の「どこにも身の置き場がない、どこにも属さない、利用され搾取され、人一倍義務を負わされることはあっても権利は全く認められない、異国の地で差別や不当...
図書館で表題だけで借りた本。CDならジャケ買い的な。 1890年生まれ、ドミニカ出身、欧州在住。 植民地生まれの女性である作者が、自身の「どこにも身の置き場がない、どこにも属さない、利用され搾取され、人一倍義務を負わされることはあっても権利は全く認められない、異国の地で差別や不当な扱いを受ける」経験を基に様々な困難に見舞われる人々を綴った14の短編集。 最後の解説にある彼女の半生を読むと、14全ての話に彼女の実体験がしっかりと挿入されている。 裏表紙には「したたかに生きる」とあったが読んでみてしたたかさは感じない。これをしたたかだの強いだの形容してしまうのは「まぁいろいろあるけど人間は強いからさっ」と問題をそのまんま地中に埋めてしまうような気がする。登場する女性達は確かに生き延びてはいるけれど(「シディ」の男性囚人は殺されている)それでも息苦しさからは今も昔もこれからも一度も解放されてはいない。でも時代は戦前でしょ?遠い異国だし。でもそこで話される人生は今も同じようにあらゆる場所で展開されている。キリスト教徒が女性のために、異邦人のために、異教徒のために周到に用意した地獄に生きる人々の物語。 真ん中までは「あー表題作が1番かー。まぁ悪くはないけど、うん。。」と読み進める。金色荘にてから急に文章が強い。あれ?次もいいなとロータスを読む。でまた次もいい。よそ者を探るではちょっと泣いてしまった。翻訳なので原文は分からないが、金色荘にてからの言葉選びが鋭利かつ時代がかってていい。 正気なんて保ってたら損じゃない?みんなみたいに心底意地悪に生きていけたらいいのに。ガラスの粉をまぶした空気の中で深呼吸。痛い。死んじゃう。でも呼吸は止められない。みたいな。 「あの人たちが本を焼いた日」★★ 「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」★ 「心霊信奉者」 「マヌカン」 「フランスの刑務所にて」 「母であることを学ぶ」★ 「シディ」★ 「飢え」 「金色荘にて」★★ パリに対する巨大な反動。ここにいると人生は薄っぺらい、でも安全だ。 「ロータス」★★★ 上品でかわいらしいのだけれど、皮肉な性格 「ではまた九月に、ペトロネラ」★★★ じゃあこの子は?と蛇の目 「よそ者を探る」★★★ 花はどれも自分にとって代わろうとしている蕾を従えていた 「堅固な家」★★ きれいな人は死ぬべきではないわ。この世に少ししかいないんだから 「機械の外側で」★★★ とにかく親切で、かわいくて、気の毒な子
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2023.1.14市立図書館 前に読んだ『女教師たちの世界一周 ―小公女セーラからブラック・フェミニズムまで (筑摩選書)』で名前を覚えたイギリス領ドミニカ出身のクレオール、ジーン・リースの短編集。「イングランド」や「白人」が権威で、ミックスや現地の人だけでなく植民地育ちでも言葉...
2023.1.14市立図書館 前に読んだ『女教師たちの世界一周 ―小公女セーラからブラック・フェミニズムまで (筑摩選書)』で名前を覚えたイギリス領ドミニカ出身のクレオール、ジーン・リースの短編集。「イングランド」や「白人」が権威で、ミックスや現地の人だけでなく植民地育ちでも言葉や文化が見下され、どこにいても何らかの理由で居心地が悪い人々の世界。 表題作は秘密の花園ならぬ図書室を追い出される少年少女の話、切ない。続く「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」はイギリスで疎外感や差別的な扱いに怒りながら生きる若い女性の物語、パンクだった。それしか読めずにいったん返却。
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文学ラジオ空飛び猫たち第91回紹介本 https://spotifyanchor-web.app.link/e/1TPav9l2hwb 何度か読まないと落ちてこない気がする。 植民地のことなど日本人からするとイメージできないが、どこにも所属できない、寄る辺のなさを感じている人がい...
文学ラジオ空飛び猫たち第91回紹介本 https://spotifyanchor-web.app.link/e/1TPav9l2hwb 何度か読まないと落ちてこない気がする。 植民地のことなど日本人からするとイメージできないが、どこにも所属できない、寄る辺のなさを感じている人がいたら、かなりマッチするかも。 この本からは、誰も信頼していない、信頼されていない独特の強さのようなものと寂しさのようなものを感じた。そういうものに触れる機会はそうないと思うので、感じたい人はぜひに!
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