商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2022/06/10 |
| JAN | 9784041124406 |
- 書籍
- 文庫
営繕かるかや怪異譚(その弐)
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営繕かるかや怪異譚(その弐)
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商品レビュー
4.1
102件のお客様レビュー
【短評】 情緒的な筆致で怪異を描いた小野不由美によるホラー短編集の第二弾。 ホラーと言えば厭な気持ちになるのが常だが、本作で語られる六つの「怪異譚」は時に幽美で、時に静謐で、そして時に暖かい。今や遠い記憶の彼方にしか存在しない旧来の町並みに浸りながら、ただひとり静かに読み耽るのが...
【短評】 情緒的な筆致で怪異を描いた小野不由美によるホラー短編集の第二弾。 ホラーと言えば厭な気持ちになるのが常だが、本作で語られる六つの「怪異譚」は時に幽美で、時に静謐で、そして時に暖かい。今や遠い記憶の彼方にしか存在しない旧来の町並みに浸りながら、ただひとり静かに読み耽るのが心地良かった。 前作は極端に完成度の高い一作(『檻の外』)が強く印象に残ったが、今作は全体的に秀作揃いで、各話異なる味があり、飽きることが無かった。怪異と相対する人間の内面が緻密に描写されており、種々の怪異と「波長が合う」に足る説得力があったように感じる。単純な「恐怖感」であれば、他作品に軍配が上がるかも知れないが、得も言われぬ読後感は本シリーズ唯一無二のものだと思う。 比喩が巧い。田園にひっそりと佇むアパートを吹き抜ける風を『緑の風』と表現するのには舌を巻いた。情感を引き立てる素敵な言葉に溢れており「嗚呼、綺麗な文章を読んだなぁ」と嘆息する。各話の冒頭と結びの文もきりっと効いており、物語の予感と余韻を素敵に演出している。小説が上手いのよ、この人は。 ①芙蓉忌 ★★★★★ 壁の隙間から垣間見える芸姑。三味線を爪弾き、髪を梳かし、涙に袖を濡らす。 幽玄な雰囲気が大変に好みだった。「お、これまでと違う趣向だ」と即座に感づく。 個人的には一番怖かった。目が、あの目が凄く印象に残っている。差し出された紐の怖さと美しさったらない。「魔に魅入られる」をあの短さで表現できるのは見事の一言。結びも大変好みである。偶にはこういうテイストも良い。 ②関守 ★★★★☆ 「通りゃんせ」って怖い。神隠しや異界めいた解釈を挟むと途端に怪談だ。横断歩道のアレが厭という気持ちも良く分かる。子供の頃に立ち返り、何故か怖かったあの帰り道を思い出した。得も言われぬ恐怖と少々のノスタルジィが実に唆る。オチが凄く好きな作品。「怪異」と「良いお話」が共存する展開って大好物だ。 ③まつとし聞かば ★★★☆☆ 人間ドラマとしては一番好きかな。子供に「死」を伝えられないお父さんのお話。 怪異が結構謎な存在だったのが少々気になった。荒ぶっておられる。それにしても子猫は可哀想である。 ④魂やどりて ★★★☆☆ ある種の教訓話。まぁ、そりゃあ懲らしめられるわな。主人公が抱える歪みが良く描けていたと思うが、構成としては日本昔ばなし的なアレである。 ⑤水の声 ★★★☆☆ ほんのりミステリィな味付け。弘也の独白が真に迫っていて非常に読み応えがあった。繰り返しになってしまうが、罪の意識をあの短さで纏めることが出来る技巧に感銘を受けた。ミステリィとしては割と古めの型であり、真相にドカンとびっくりする類の話ではないため、するりと終わってしまったのが少々残念だった。 ⑥まさくに ★★★☆☆ 因果関係が明示されているという意味において、ミステリィとしてはこっちのほうが好み。「成程」となった。頑張ってんな、まさくに。最後の展開が非常に好みで、ちょっと微笑ましい感じが大変に良い。小さくなんのか、まさくに。 突出した作品は無かったが、平均点が高い印象。一方で、個人的には好みの作品が前半に集中していた感があり、もう一作品くらい嗜好のど真ん中を射抜いて欲しかった気もする。 今後とも、緩やかに読み進めていきたいシリーズである。
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営繕かるかや怪異譚シリーズ弐。6つの話で構成されており、特に「水の声」がお気に入りです。ジャンルはホラーであるが、作品全体の雰囲気が落ち着いていてしっとりと落ち着くような気分にさせてくれます。また文章の紡ぐ流れが好みで、もっと語彙力を鍛えなければと思わせられました。
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全6話収録の「営繕かるかやシリーズ」第2弾。 前作同様、建物や家具にまつわる奇怪な現象とどのように向き合っていくのかを描いた作品集。 排除するのか、それとも状況を踏まえた上で折り合いをつけて暮らすのか。この作品は怪異と共に、それに向き合う人間模様も描いており、むしろそちらの...
全6話収録の「営繕かるかやシリーズ」第2弾。 前作同様、建物や家具にまつわる奇怪な現象とどのように向き合っていくのかを描いた作品集。 排除するのか、それとも状況を踏まえた上で折り合いをつけて暮らすのか。この作品は怪異と共に、それに向き合う人間模様も描いており、むしろそちらのほうが今を生きる意味では大切なのかもしれない。
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