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営繕かるかや怪異譚(その弐) 角川文庫
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営繕かるかや怪異譚(その弐) 角川文庫

小野不由美(著者)

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営繕かるかや怪異譚(その弐) 角川文庫

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2022/06/10
JAN 9784041124406

営繕かるかや怪異譚(その弐)

¥792

商品レビュー

4

78件のお客様レビュー

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2025/01/05

シリーズ第二弾。 はい、おもしろ〜い♪ ★3の上。 ・芙蓉忌   隣家の女 ・関守   通りゃんせ ・まつとし聞かば   猫 ・魂やどりて   リフォーム ・水の声   溺死した子ども ・まさくに   天井裏 初っ端の「芙蓉忌」は意外だった。 不穏のままで終わる。 ...

シリーズ第二弾。 はい、おもしろ〜い♪ ★3の上。 ・芙蓉忌   隣家の女 ・関守   通りゃんせ ・まつとし聞かば   猫 ・魂やどりて   リフォーム ・水の声   溺死した子ども ・まさくに   天井裏 初っ端の「芙蓉忌」は意外だった。 不穏のままで終わる。 え〜。こういうタイプに鞍替えしたんですか小野さん。嫌だな〜。 って思ってたらこれだけだったのでホッとした。 残りの五編は落ちがつく。 「まつとし聞かば」なんて、読み終わってからいろいろ調べちゃったよ。タイトル回収してないからね、これ。 元ネタは百人一首。 在原行平(ありはらのゆきひら) 上の句。 【立ちわかれ いなばの山の 峰に生(お)ふる】 下の句。 【まつとし聞かば 今帰り来(こ)む】 別れを名残惜しむ歌のようです。 (あなたとお別れして、因幡の国に行きますが、その地にある因幡の山の峰に生える松のように、あなたが待っていると聞いたなら今すぐにでも帰って来ましょう) 松と待つをかけてるんでしょうね。 なぜかこの歌。現代は家出した猫ちゃんに帰還を促すおまじないとして使われているようです。 使い方はそれぞれ微妙に違いますが、この句を貼っておくと帰って来るとか。 おもしろいですね〜。 作者さん博識。 そして、わらにすがってでももう一度愛猫と再会したいという飼い主さんの心情。沁み入ります。 残念ながらこの歌もまじないも本文には出てこないんですが。 博識と言えば「魂やどりて」も。 【ごぎん刺し】 作中の女性じゃないけど、聞いたこともなかった〜。 でも、こういうの良いよね。 子供の頃からひと刺しひと刺し。 嫁入り道具だからきっといろんなことを考えながら縫うんだろうな。 粗末には扱えませんね。 着物の一生。 含蓄です。 日本だけじゃなく、中央アジアとかでもこういう手間ひまかける縫い物って多い気がする。 続巻のその参も早く読みたい。

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2024/11/09

2022(令和4)年発行、KADOKAWAの角川文庫。6編。最初の『芙蓉忌』解決していない、怪異に焦がれる主人公。前作から読んでいると話を間違えたかと思ってしまった。2つ目からは前作との流れのもの。『まつとし聞かば』猫の話、なのだがどう解決したのか判るような判らないような。でも被...

2022(令和4)年発行、KADOKAWAの角川文庫。6編。最初の『芙蓉忌』解決していない、怪異に焦がれる主人公。前作から読んでいると話を間違えたかと思ってしまった。2つ目からは前作との流れのもの。『まつとし聞かば』猫の話、なのだがどう解決したのか判るような判らないような。でも被害が及びそうな人物が分かっていないというのも緊張する話である。 収録作:『芙蓉忌』、『関守』、『まつとし聞かば』、『魂やどりて』、『水の声』、『まさくに』、解説:「解説」織守きょうや(作家)、備考:2019年7月にKADOKAWAから刊行された単行本を文庫化、

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2024/11/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

今回も良い仕事ですね~。 一番ツボったのが「魂やどりて」だ。 怖いというより思わず笑っちゃう。確かに外国語に聞こえる。ネイティブは何言ってるかマジわからんし。 この話は道具を取り巻く二つのタイプの人物が登場する。 古道具とはなんぞや、リフォームとはなんぞやと問う内容でもある。 大切に使い込まれてきた物を大事に暮らしに生かす真穂。 自分の発想が一番で、まだ使える道具であっても必要とあらば壊したり切ったり貼ったり出来る育。 知識が無い事は、ある意味無敵だ。固定観念がない分、発想次第で「ぴったりだ」と思えば躊躇しない。仏壇だって調味料入れに使う。 そんな扱いを受けたら売った「どうぐ屋」さんも気分悪いよね。

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