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大惨事(カタストロフィ)の人類史
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大惨事(カタストロフィ)の人類史

ニーアル・ファーガソン(著者), 柴田裕之(訳者)

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大惨事(カタストロフィ)の人類史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社
発売年月日 2022/05/20
JAN 9784492371312

大惨事(カタストロフィ)の人類史

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商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2025/08/04

歴史的な大惨事(カタストロフィ)は予測不能である。これが本書の要点だろう。ほとんどの惨事は正規分布しておらず、ランダムもしくは冪乗分布している。 もちろん、ある程度予測できる出来事(灰色のサイ)もある。また、予想を超えた惨事(ブラックスワン)がある。そして、手のつけられない大惨事...

歴史的な大惨事(カタストロフィ)は予測不能である。これが本書の要点だろう。ほとんどの惨事は正規分布しておらず、ランダムもしくは冪乗分布している。 もちろん、ある程度予測できる出来事(灰色のサイ)もある。また、予想を超えた惨事(ブラックスワン)がある。そして、手のつけられない大惨事(ドラゴンキング)・・。これらを予測することは不可能だ。そしてこれらの災害は、「天災」とも「人災」とも区別がつかず、重層的に絡み合っていることが多い。所謂複雑系であり、完全に防ぐことはもとよりできない。 人類の歴史は、まさにカタストロフィの歴史であったわけだが、我々の未来はどのような展望を描くのか。当然の帰結として、予測不能だということだろう。著者は、せいぜい社会や政治制度がレジリエンスのあるものにすることくらいだ、と述べている。 平和な世の中で過ごしていると、人類の歴史は良い方向に進歩しているような感触を知らず知らずのうちに持ってしまいがちだ。そう思うのは私だけだろうか。本書はそのような考えに一石を投じているように思う。振り返るに、我々の世代もブラックスワン級の災害を経験している。その時の社会を支えている私たちの在り方が、突如現れるカタストロフィに対してもある程度のレジリエンスを持って社会を維持していく鍵になるのだろう。

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2023/04/02

戦争・疫病・自然災害といった出来事を振り返りながら、これらを繰り返してしまう人間の本質に迫る大作。 手に取るだけでズシンと重みを感じ、数分で手が痺れるため、通勤電車の中ではとても読めない。また、本書では多数の有史上の出来事が紹介されているが、世界史の知識が欠落していたため、wi...

戦争・疫病・自然災害といった出来事を振り返りながら、これらを繰り返してしまう人間の本質に迫る大作。 手に取るだけでズシンと重みを感じ、数分で手が痺れるため、通勤電車の中ではとても読めない。また、本書では多数の有史上の出来事が紹介されているが、世界史の知識が欠落していたため、wikiでところどころ調べながら、毎晩寝る前に亀のようなペースで読み進めた。結局2か月かけて読了。この2か月、読書ペースが完全に滞り、正直ストレスを感じたが、読み応えはあった。 筆者によると、時代と共に技術の革新が起こり、人間はネットワークを強化しながら行動様式を効率化させるため、パンデミックは無くならないという。技術とパンデミックの「いたちごっこ」である。 そして拡大を続ける組織や権力が突然の「事件」であっさり崩壊する事例も多数紹介されている(ローマ帝国、ブルボン朝、ナチス、ソ連など)。崩壊する対象が大きければ大きいほど、その破滅に伴う「被害」は甚大なものとなる。 破滅というのは人間の欲望を最大化させるための活動に対する当然の報いなのだろうか。まるで神話のようだが、これほど徹底して「文明の脆弱性」という本質に迫る解説を受けると、リアリティーを強く感じる。新型コロナ&ウクライナ戦争&米中対立の行きつく先は、100年前のスペイン風邪&第一次大戦&ロシア帝国崩壊のパターンとは異なるにせよ、恐ろしい何かが直前に迫っていることを感じさせる。 小市民としては、杞憂はほどほどにしつつも、歴史に学びつつ、日々を大事に生きるしかない。 本書の最後には、何冊かディストピア小説の紹介もあり、苦労して読んだ身としては「ご褒美」のようなイメージを受けた。

Posted by ブクログ

2022/11/10

ボリューミィな歴史学。 本書では為政者、特に近年の大国の為政者を痛烈に批判する。 それだけではなく、たとえばコロナパンデミックを少数の邪悪な大統領と首相の愚策によるもののような報道をした機関のことも。 まさにコロナパンデミックの渦中にいる私たちは、本書をよく読み込むことが必要だろ...

ボリューミィな歴史学。 本書では為政者、特に近年の大国の為政者を痛烈に批判する。 それだけではなく、たとえばコロナパンデミックを少数の邪悪な大統領と首相の愚策によるもののような報道をした機関のことも。 まさにコロナパンデミックの渦中にいる私たちは、本書をよく読み込むことが必要だろう。 また、各地で起こるホットウォー(武力を用いて互いに血が流れる「戦争」のこと)についても関心を高める必要があるだろう。 本書中で心に残るのは、ユドコウスキーの言葉を引用したもの。 503頁に記載されるそれは、世界を破壊するのに必要な最低限のIQは、1年半ごとに1パーセントポイント下がる、というムーアの法則の修正版について示す。 かつてリスクは一部の人を規制すれば良かったが今では多くの人の手、つまり、私にも、あなたにも握られている、というのは恐怖でしかない。 第8章の「惨事に共通する構造」は本書の中では最も面白く、また興味深いテーマだった。 失敗が起こる箇所は中間層にあることが多い、とか、管轄権の重複や責任の所在の不明瞭さ、過度に複雑な規則が失敗を招くという事実は、心得ておくべき事項だ。 ヒンデンブルク号、タイタニック号、チャレンジャー号など、既に知られている大きな事故が題材となっており、身近に感じられる。 私自身も安全を第一にする場所に勤めているので、その悲劇は人ごとではない。 自分にひきつけて考える、それができれば大惨事は軽減されるのかもしれない。 であれば、私たちはまず何から始めれば良いのか。 破滅させようとする知性に対抗するためには、知っておかねばならない。 本書が語る、大惨事とは何かを。 そして何をなすべきかを自ら考えるべきなのだ。

Posted by ブクログ

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