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嘘の木 創元推理文庫
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嘘の木 創元推理文庫

フランシス・ハーディング(著者), 児玉敦子(訳者)

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嘘の木 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2022/05/18
JAN 9784488151072

商品レビュー

3.9

30件のお客様レビュー

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2024/10/04

噓を糧に成長し真実を見せる実をつける「噓の木」に翻弄される家族の話。ジメジメしたイギリスらしさを前面にしつつ、SFとミステリーを融合させた面白さがあった。少しずつ少しずつ真実に近づいていくので、気になって続きを読み続けた。

Posted by ブクログ

2024/09/24

ミステリーというより、ミステリーの形を借りた、古き良き欧州の時代劇みたいな感じだったな。 元々は児童向けらしいから、複雑な設定は何もない、は言い過ぎだけど、それもこちらが日本人だから舞台設定が馴染みがないだけで、分かりやすい小説だった。

Posted by ブクログ

2024/07/19

舞台は19世紀の英国。翼のある人類の化石を見つけた博物学者で牧師のサンダリーだが化石は捏造だとの噂が流れ、一家はヴェイン島へ移住する。しかし噂は島にまで届き、ある夜サンダリーは不審死を遂げる。その死は自殺と疑われ牧師でもあったサンダリーの埋葬許可も下りない。一家は島民たちから村八...

舞台は19世紀の英国。翼のある人類の化石を見つけた博物学者で牧師のサンダリーだが化石は捏造だとの噂が流れ、一家はヴェイン島へ移住する。しかし噂は島にまで届き、ある夜サンダリーは不審死を遂げる。その死は自殺と疑われ牧師でもあったサンダリーの埋葬許可も下りない。一家は島民たちから村八分され居場所を失う。そんな中、殺人を疑った娘のフェイスは父の死の真相を調べ始める。遺された父の日記から、嘘を養分に育ち真実を見せる実をつける「嘘の木」のことを知る…。 前半は退屈だ。サンダリー家の環境や登場人物の人となりの説明なのだろうが、淡々と話は進む。特に事件は動かないし、不思議なことも起こらない。しかし後半から話が動き出す! 実在した嘘の木が見せるヴィジョンとは何なのか。この木は何ものなのか。島民の中に殺人犯人がいるのか。それとも自殺なのか事故なのか。 娘のフェイスの視点で話は進むのだが、まだまだ女性が古い観念に縛られていた時代に、フェイスは強い意志と行動力で真実を突き止めていく。いや、時代に反発するのはフェイスだけではない。登場するそれぞれの女性たちが抗い、逞しく自分らしさを追い求めている。フェイスのラストの活躍はアクションたっぷりの活劇だ。 帯に宮部みゆきの推薦の弁で「終盤の母娘の会話に涙した」というのは、全てが終わった後、それまでお互いを理解できなかった母と娘が心を開いて話すシーン。父親と息子が理解し合う話はよくあるが、母娘はそうそうない。同様にフェイスは他の登場人物とも腹を割った話をしてその壁をなくす。気持ちの良い爽やかなところだ。

Posted by ブクログ

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