商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2022/05/18 |
| JAN | 9784488151072 |
- 書籍
- 文庫
嘘の木
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嘘の木
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商品レビュー
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19世紀、近代化が進みながらも女性への差別が根強く残る時代を舞台にしたマジックリアリズムミステリー。 嘘を養分に育ち、真実を宿した実をつけるという不思議な木をめぐり、凄惨な事件が幕を開ける。 本作の読みどころは、主人公フェイスの解放劇でしょうか。 自由意志を許されず、周囲から抑...
19世紀、近代化が進みながらも女性への差別が根強く残る時代を舞台にしたマジックリアリズムミステリー。 嘘を養分に育ち、真実を宿した実をつけるという不思議な木をめぐり、凄惨な事件が幕を開ける。 本作の読みどころは、主人公フェイスの解放劇でしょうか。 自由意志を許されず、周囲から抑圧され続けてきた彼女が、、父の死の真相を追う過程で「嘘の木」の力を利用し、「父親が幽霊になって現れる」「採掘者たちは何かを隠している」といった虚偽を意図的に広めていく。 嘘のリアリティを高めるために策を弄し、オオカミ少年のように振る舞うことで自身を解き放ち、島全体を恐怖へと引きずり込んでいく。その展開が実に痛快でした。 また、何も考えていないように見えた周囲の女性たちが、実はそれぞれの方法で見えない戦いを繰り広げていたという描写も印象的です。 声を上げることすら許されない時代において、女性たちの静かな抵抗が浮かび上がり、物語に厚みを与えています。 父の無念を晴らそうとしたフェイスの行動が、結果的に父自身の虚飾や罪を暴き立てることになる。 父を守るための旅路が、父の呪縛から娘を解放する物語へと反転していく流れは秀逸でした。 ただ、手放しには薦めにくい点もあります。この終盤の面白さに辿り着くまでの前置きが長く、中盤までは展開が緩やかで中だるみを感じてしまいました。 終盤の鮮やかさが際立っているだけに、そこまでの助走の長さが惜しまれます。 クライマックスの読み応えは本物ですが、そこに至るまでの忍耐を求められる作品です。じっくり腰を据えて読める方にはおすすめできます。
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著者フランシス・ハーディングのトークイベントを聴きに行ったのを機に手に取った作品。おもしろかった! ファンタジーを含むミステリーで、思春期の女の子が主人公のYA的としても読めるが、通底するテーマは深く、重層的なおもしろさがある。何より、『嘘の木』の発想そのものに「やられた!」感あ...
著者フランシス・ハーディングのトークイベントを聴きに行ったのを機に手に取った作品。おもしろかった! ファンタジーを含むミステリーで、思春期の女の子が主人公のYA的としても読めるが、通底するテーマは深く、重層的なおもしろさがある。何より、『嘘の木』の発想そのものに「やられた!」感あり。主人公の驚くべき勇気と聡明さにページを繰る手が止まらない。19世紀のイギリス。社会の中で固定化された役割に窮屈な思いを抱きながらも懸命に生きていく人たち。男女や身分の差別意識とは。家族への思いとは。学問的探究心とは。さまざまな葛藤が交錯する読み応えある一冊。
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この本の読み方はいろいろ 発表時の高評価の元となった少女の成長を描く児童書 現代でも続くジェンダー差別に対する批判書 19世紀の産業革命と植民地支配がもたらした、宗教的倫理崩壊と科学とのせめぎ合い でも、重要なのが今まさに社会問題となっていること “嘘の木” 嘘を吹き込むこ...
この本の読み方はいろいろ 発表時の高評価の元となった少女の成長を描く児童書 現代でも続くジェンダー差別に対する批判書 19世紀の産業革命と植民地支配がもたらした、宗教的倫理崩壊と科学とのせめぎ合い でも、重要なのが今まさに社会問題となっていること “嘘の木” 嘘を吹き込むことで育ち、その嘘が広がれば広がるほど大きな実となり、食べたものを麻薬のようにトリコにする。 まさにSNSの拡散がもたらす功罪そのものじゃないでしょうか。 (物語のなかでは嘘の木が政治には使われなかったが…) ある意味でホラーかも
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