商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 駿河台出版社 |
発売年月日 | 2022/05/12 |
JAN | 9784411040435 |
- 書籍
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波が海のさだめなら
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波が海のさだめなら
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最初はアメリカ育ちの韓国人女性の洗練された雰囲気の序章から、徐々に自身出生の秘密を探るミステリーになる。その陰謀の犯人は、家父長制度や人権を認めない行き過ぎた良妻賢母教育。理想的な枠にはまらない人間を追い込み消していくシステム 烈女閣(貞淑で夫のために自害した女性を称える石碑。女学校にある)アメリア育ちの主人公はピンときておらず全く折れない(というか黙ってろという無言のメッセージを理解できてない?)のがじわじわ爽快である。 1代で終わらない長い歴史の中で因果関係に導かれながら生まれながらにして業に縛られている後半は、嵐が丘みたいな感覚があった。 ▼好きな文章 愛じゃない。ひどい災害みたいなものだった。 なぜ必要のない人まで愛すのか?愛というのは伝染病と同じだと思った。伝染病が人を選ばないように、誰でも愛せるんだから。 どうが僕がこの小説で書かなかったことをあなたが読めますように。
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養母のアンが亡くなり、養父が家を売って若い女と暮らすと言う。養父から自分の部屋に会った荷物を全て送ってもらったカミラは、知り合ったユウイチからその荷物の中の品物一つ一つに思い出すことで幼少期の事を文章に書いてみるように勧められた。一日に必ず最低三ページ。それを繰り返してみる。そう...
養母のアンが亡くなり、養父が家を売って若い女と暮らすと言う。養父から自分の部屋に会った荷物を全て送ってもらったカミラは、知り合ったユウイチからその荷物の中の品物一つ一つに思い出すことで幼少期の事を文章に書いてみるように勧められた。一日に必ず最低三ページ。それを繰り返してみる。そうして書いた文章が編集されて本になった。その本を好意的に評価してくれた出版社から、ルーツを尋ねるプロジェクトの申し出があり、韓国政府の養子援助プログラムに申請して、延世大学の語学堂で一年間韓国語を勉強した。カミラは、荷物の中にあった写真で実母と抱かれている自分を発見し、黒い髪で一重瞼の自分のルーツを探しに韓国に渡る…。
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アメリカ人の養女として育ったカミラの実母を発見する物語。実母ジウンがなぜ自分を養女に出したのか、その謎を解く形で物語が進む。この不幸はお互いを理解しえなかったことに始まるが、そもそも人と人の間には超えられない溝がある。その諦念のうちに物語が終わる。孤独がグッと迫り出してくる余韻。
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