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両手にトカレフ
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両手にトカレフ

ブレイディみかこ(著者)

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両手にトカレフ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2022/06/08
JAN 9784591173992

両手にトカレフ

¥1,650

商品レビュー

4.1

222件のお客様レビュー

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2024/07/31

良かった。ラストは胸に込み上げてくるものがあり、涙がこぼれた。 アルコール依存の母と弟の三人で暮らす中学生のミアは、貧困家庭で日々の食べ物にも困る暮らし。さらに、ネグレクトの母に変わり弟のお世話をするヤングケアラーでもある。 母に変わって弟のお世話をするために、何もかも我慢し...

良かった。ラストは胸に込み上げてくるものがあり、涙がこぼれた。 アルコール依存の母と弟の三人で暮らす中学生のミアは、貧困家庭で日々の食べ物にも困る暮らし。さらに、ネグレクトの母に変わり弟のお世話をするヤングケアラーでもある。 母に変わって弟のお世話をするために、何もかも我慢して、気を張って頑張り続けているミアが痛々しい。 図書館で出会った不幸な境遇のカネコフミコの自伝に、自分を重ね合わせて読まずにはいられないミア。 現実は、子どもだけではどうにもならないことが沢山あってやりきれない。 ブレイディさんの作品には、いつも思考と感情の両方を刺激される。 祈るような気持ちで読み、迎えたラストに希望があって良かった。 ミアのような思いをする子どもがいない未来であって欲しいと切に思う。 図書館期限切れからのリベンジですが、読めて良かったです。 『「本」と「違う世界」は、繋がっている』 『祈ったところで何も変わらない。起きたことはもう変えられない。だったら、自分でこれから起きることを変えるしかない。』

Posted by ブクログ

2024/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいくうち段々と腹が立ってきた。辛くなってくるのではない!切なくなってくるのでもない!本当に、段々と腹が立ってくるのだ! 弱い人間をさらに虐げるこの世の中は一体何なんだ!と。 この小説はフィクションではあるが、描かれている「ミア」のような子供たちが生きている世界は、現実に今でもあるようだ。「父親」はいない、アル中の「母親」は常に男を連れ込み、子供を放ったらかしに。子供たちは、自分たちで何とか生きていかなければならない。生きるためには「万引き」は当たり前。明日のことなど何も考えない、今この瞬間を生き抜いていかなければならない。「母親」も「大人たち」も、ましてや「ソーシャルワーカー」も信じない!信じられる者は自分たちと同じような育ち方をしてきた子供たちだけ! そんな現実が今もあるらしい! 物語は、腹をすかした「ミア」が時間を潰すために寄った図書館で、たまたま手に取った「フミコの自伝」をホームレスの紳士に薦められて読み始める、そこが本当の始まり。 「ミア」と約100年前の「フミコ」の話が前後に進んでいく。 弟と共に「何時か、何処か別の世界に行ける」と信じたい「ミア」は、何処に行っても、誰と暮らしても迫害される「フミコ」の自伝を読んでどう思ったのだろうか? どう仕様もない怒りに駆られただろうか?だからリリックで、その怒りを表現したのか?両手に銃をかまえて立ったと! そして死を乗り越え、新しい世界に踏み出そうとする「フミコ」。「ミア」はその後の「フミコ」がどうなったか知っているのだろうか?最後は獄中死と知っているが、その間の「フミコ」の人生はどうだったのかを。 ソーシャルワーカーが現れて、弟「チャーリー」と離ればなれになることを嫌い、共に逃げ出そうする「ミア」は、自分もまた新しい世界に踏み出そうと思ったのだろうか?結局逃走は失敗するが、でも弟と一緒に住むと言う目的から見ると結果は良い方向になった。 結果は違った「ミア」と「フミコ」だが、新しい世界へ踏み出そうと行動した点では同じかもしれない。 「ミア」の人生はまだまだこれから。弟と2人して新しい世界に行けるかもしれない。ただ、約100年前の「フミコ」は不敬罪で刑務所に入りそのまま獄中で死んだ。 でも、韓国においては「良心的日本人」と評され、そして2018年には日本人としては2人目になる大韓民国建国勲章(愛国章)が追叙されているそうな。 「金子文子」もまた「新しい世界」に踏み出すこたが出来たのかも。

Posted by ブクログ

2024/07/23

なんだか不思議な気持ちになりました。 ミアとフミコの間にある共通点が心に響きます。 幸せってなんだろう? 自分たちにできることはなんだろう? と、考えさせられる本です。 最後には感動します。ぜひ読んで!

Posted by ブクログ

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