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長い別れ 創元推理文庫
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長い別れ 創元推理文庫

レイモンド・チャンドラー(著者), 田口俊樹(訳者)

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長い別れ 創元推理文庫

1,210

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2022/04/28
JAN 9784488131074

長い別れ

¥1,210

商品レビュー

4.5

15件のお客様レビュー

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2023/08/16

力強く、わかりやすい文体。そして、ウイットに富んだ会話。私立探偵フィリップ・マーロウは、たまたま出会ったテリー・レノックスと友人になった。ある日、マーロウはテリーにメキシコに行くのを手伝ってほしいと頼まれる。ここから、マーロウは事件に巻き込まれて行く。かなり難関な事件が二重三重に...

力強く、わかりやすい文体。そして、ウイットに富んだ会話。私立探偵フィリップ・マーロウは、たまたま出会ったテリー・レノックスと友人になった。ある日、マーロウはテリーにメキシコに行くのを手伝ってほしいと頼まれる。ここから、マーロウは事件に巻き込まれて行く。かなり難関な事件が二重三重になってマーロウに襲い掛かる。しかし、マーロウは怯むことなく立ち向かっていく。マーロウの中心にあるのはテリーとの友情かもしれないけれど、真実を曲げない姿勢にぐっと来る。そして、この本に惹き込まれた、もう一つの理由は田口氏の訳文がとても魅力的だった点だ。何度でも読み返したくなるページが何ヶ所もある。 読み応えのある本です。

Posted by ブクログ

2023/08/13

あぁ、美しい。 翻訳との相性も良かったのだと思いますが、とてもロマンのある作品でした。 テリーのマーロウに宛てた手紙がとても情緒的で、原文も読みたい、と思って図書館に走りましたが、翻訳の素晴らしさを改めて実感。 会話がオシャレすぎてわからない、と艶っぽさを感じるラインのちょう...

あぁ、美しい。 翻訳との相性も良かったのだと思いますが、とてもロマンのある作品でした。 テリーのマーロウに宛てた手紙がとても情緒的で、原文も読みたい、と思って図書館に走りましたが、翻訳の素晴らしさを改めて実感。 会話がオシャレすぎてわからない、と艶っぽさを感じるラインのちょうど良いラインを攻めてくるんですよ。ここは感じ方が人それぞれなので、私的な感想です。 事件の全貌がわかるシーンも探偵が明かさない、という推理小説としてはユニークな流れだが、あまりに多くを語らないマーロウらしく物語の流れとしてカッコ良い。リンダとの2人の会話は出会いも別れも結構感情的なのにセンチメンタルで下世話な感じがなく美しい。 そして最後のお別れのシーンも、マジで数ページ前まで想像していなかった展開がきて、ゾクゾクしたのと、一歩間違えれば感情的なぶつかりになりかねないやり取りを、気の利いた会話のおかげでシーンのトーンを落ち着かせていて最後のお別れまでの流れが美しい。 ハードボイルド、という言葉のイメージほどマーロウはカッコつけではない。感情的にもなるし、行動は地味なところもある。超絶頭がよく立ち回りが上手いとかでもない。そういった人間じみたところがまた愛おしい。 もう、私の、美しい、の語彙力を鍛えたい。 この美しさを語る言葉を持っていない自分が悔しい。 2023.8.14 127

Posted by ブクログ

2023/03/30

素晴らしい。ほんとに素晴らしい傑作(翻訳も)。 昔、村上春樹訳を読んだとき、途中で挫折してしまったので、たいした作品じゃないんじゃないかと、邪推していたのですが、こんな面白い物語だったんだなぁと、しみじみ感慨にふけっています。 本気で人生棒に振るつもりの登場人物たちを描くには、...

素晴らしい。ほんとに素晴らしい傑作(翻訳も)。 昔、村上春樹訳を読んだとき、途中で挫折してしまったので、たいした作品じゃないんじゃないかと、邪推していたのですが、こんな面白い物語だったんだなぁと、しみじみ感慨にふけっています。 本気で人生棒に振るつもりの登場人物たちを描くには、それにふさわしい訳語が必要なのかもしれません。 チャンドラーは、全部田口俊樹訳でお願いしたいです。

Posted by ブクログ

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