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森鴎外 よみがえる天才 8 ちくまプリマー新書399
1,012円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/04/07 |
JAN | 9784480684257 |
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森鴎外
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商品レビュー
3
5件のお客様レビュー
森鴎外は臨床に立たなかった医師、政治家ともよく関わった軍医総監であり帝室博物館総長として人生を終えた人物。まさに複雑怪奇な天才だろう。 内容は軍医時代のところに多く割かれているため「作家・森鴎外」より「軍医総監・森林太郎」に興味のある方向け。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
〇『舞姫』『高瀬舟』しか読んでいなかった。これを機に手にとってみたいと思う 〇文学史でぼんやりと知るだけだった森鷗外を詳細におっていけた。 正倉院のことが、一番ありがたく思う 今度訪ねたときは森鷗外のことを思い出したい 〇脚気についての記述はつらい 死者や苦しんだ人々のことを考えると…。政治家ではなく科学者が医学に関わらないといけない 森鷗外の軍医時代をメインに生涯を追う ・森家 長男、神童 母と祖母の妄執 西周 ・ドイツ 文学と絵画への傾倒 詩作への姿勢 読書三昧 医学研究 ナウマンへの反論 赤十字社へ日本としての面目躍如 エリーゼとの恋 友人たちとの交流 ・軍医 脚気との生涯にわたる悪縁 脚気が森林太郎を軍医にし、科学者としての森林太郎を殺した ※当初は真摯な姿勢での白米推進だったが、後期は軍の政治での白米推進だった 軍の権力闘争 台湾戦役 日露戦争 軍医総監時代 ・家族 嫁姑問題を文にして、嫁に激怒される 長女への愛情 別れ ・北里柴三郎と森林太郎 共に研究をした時代もあったが、袂をわかつ 北里は雑記や日記が少なく、森は日記等は都合の悪いことは改竄・削除した 細菌学の分野で北里は森を凌駕する ・史伝小説 ・夏目漱石 ・翻訳活動 ・正倉院業務の環境を整える
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どうも研究者としての才はなかったようで,情報処理能力が桁違いに高いように感じる.つまり,0から1を生み出すのではなく,1を聞いて10を得る作業が得意だったようだ.そんな立ち位置故,軍での仕事では才能を持て余したのだろう,余力を文学など別な分野に充て,留学時の体験を文学という形で発...
どうも研究者としての才はなかったようで,情報処理能力が桁違いに高いように感じる.つまり,0から1を生み出すのではなく,1を聞いて10を得る作業が得意だったようだ.そんな立ち位置故,軍での仕事では才能を持て余したのだろう,余力を文学など別な分野に充て,留学時の体験を文学という形で発露し,自我・レゾンデートルを保ったように見受けられる.前作北里柴三郎の件といい,膨大な時系列データを整然とし,まとめ上げられた読み応えのある良書.
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