商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/03/24 |
| JAN | 9784065274095 |
- 書籍
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おいしいごはんが食べられますように
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おいしいごはんが食べられますように
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商品レビュー
3.5
1788件のお客様レビュー
「誰でもみんな自分の働き方が正しいと思ってるんだよね。無理せず帰る人も、人一倍頑張る人も、残業しない人もたくさんする人も、自分の仕事のあり方が正解だと思ってるんだよ。」 ↑この文章に惹かれて読んでみたいと思った。 確かにそうだ。私は残業をせずに定時までの時間で集中して仕事をする...
「誰でもみんな自分の働き方が正しいと思ってるんだよね。無理せず帰る人も、人一倍頑張る人も、残業しない人もたくさんする人も、自分の仕事のあり方が正解だと思ってるんだよ。」 ↑この文章に惹かれて読んでみたいと思った。 確かにそうだ。私は残業をせずに定時までの時間で集中して仕事をするのが正しいと思ってる。 この小説は、 芦川さんという、ちょっと天然な不思議ちゃんで、人当たりがよい、お菓子作りが趣味の女性のことを話題にした物語。 そしてこの子はすぐに体調が悪くなったと言って早退したりドタキャンしたりする、皆から守ってもらえる「弱い人」のポジションの人(´-`).。oO こういう「弱い人」がなんだか気に食わないのめっちゃわかるわー。体調悪いって言い訳されたらそれ以上何も言えなくなるし、ドタキャンした分の尻拭いは「強い人」がするわけで、その強い人も体調崩すことあるのに、なんだかんだ無理してやり遂げてしまう。それなのに同じ給料って理不尽!ってやつ(´-`).。oO このタイトルからは想像できない、結構意地悪系のドロドロなお話です。 語り手は 芦川さんの彼氏の二谷と、 二谷の同僚の押尾さん(女)の2人。 2人とも芦川さんのことを良く思っていない。 芦川さんはお菓子作りが趣味でしょっちゅう職場に手作りスイーツ持って来て皆んなに配る。 ↑こんなんされたら私個人的にはめちゃくちゃ嫌だ(^_^;)どんなキッチンで作ってるかわからん物を大袈裟に褒めながら気を遣って食べないといけない、これぞありがた迷惑(゚o゚;; 二谷が思った↓これ。めちゃくちゃ共感。 「パティシエが帽子とマスクとエプロンを着けて、調理室で焼いたのだろう。そういうのを想像するとほっとする。食べる者の顔など分からない人たちが作った、正確な食べ物。」 まぁまぁ面白かったけど、主語が無くて、ぼやっと語り手変わるからちょっと読みにくかった。登場人物も理解するまで混乱しながら読んだ(゚o゚;; さすが、芥川賞って感じのよくわからん終わり方やった(´-`).。oO
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読んでいてずっと小さなイライラが積もる小説だった。職場の空気、善意の押し付け、気づいているのに誰も踏み込まない距離感がやけにリアル。 大きな出来事はないのに、モヤモヤだけは確実に残る。優しさの皮をかぶった息苦しさが続いて、読み終えてもすっきりしない。 後味は決して良くない。で...
読んでいてずっと小さなイライラが積もる小説だった。職場の空気、善意の押し付け、気づいているのに誰も踏み込まない距離感がやけにリアル。 大きな出来事はないのに、モヤモヤだけは確実に残る。優しさの皮をかぶった息苦しさが続いて、読み終えてもすっきりしない。 後味は決して良くない。でも、このイライラこそが、この物語の一番のリアリティなのかもしれないし、これこそが芥川賞たる所以と言えるのかも知れない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文庫版がよく売れているので、ずっと気になっていいました!ようやく読み始めたのですが、2時間ちょいで読了しちゃいました。それだけ読みやすく、この先一体どうなるんだ!?と一気読み不可避の作品です。 人間が普段隠している感情を二谷や押尾を通して、垣間見るのですが、読み進めていくうちに自ずと垣間見たいと思わずにはいられない内容でした。 そう、怖いことに読んでいる自分の普段隠している人間の汚らしい感情を呼び起こされているそんな気持ちにさせられてしまいます。笑 現に私は芦川が不幸になってしまう結末を何故か期待してしまい、押尾を応援していました。きっとこれは、押尾の立場に既視感があったからだと思います。同じ女性であるはずなのに、その扱いに差がある場合があることを知っています。ある意味人間らしいことではありますが、、、 しかし、二谷には最初から最後まで不信感というか、こいつはかなり危ないやつだと思いながら読み進めていました。こんな心の奥底にとんでもない感情を隠し持っていて、異常行動をとっている男と結ばれることがある意味芦川の不幸な結末なのかもしれませんね。。。
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