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パンとサーカス
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パンとサーカス

島田雅彦(著者)

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パンとサーカス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/03/24
JAN 9784065268742

パンとサーカス

¥2,750

商品レビュー

4

28件のお客様レビュー

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2024/08/16

 これをフィクションだとは思えない。読んでて日本とアメリカのクソっぷりにはらわた煮えくりかえる。  政治小説としてとても面白かったのだが、苦言を呈したいところが一点。寵児のクィア描写が中途半端だったのが残念だ。最初に男子修道院というハッテン場が出てきたシーンも、「あれ、もう終わり...

 これをフィクションだとは思えない。読んでて日本とアメリカのクソっぷりにはらわた煮えくりかえる。  政治小説としてとても面白かったのだが、苦言を呈したいところが一点。寵児のクィア描写が中途半端だったのが残念だ。最初に男子修道院というハッテン場が出てきたシーンも、「あれ、もう終わり?」と思ってしまうくらいあっさりしすぎていた。また、寵児が中国人スパイの李小龍にハニトラ仕掛けられるところも、もっと丁寧に描けば二人の魅力がもっと引き出せただろうに…。あと李小龍を空也と重ねながらセックスするくらい空也のことを愛していながら、彼とはハグ以上の事をしてないなんてありえないでしょ。空也も好意寄せられて満更でもなさそうだったんだから、もっとアピりなよと思った。おまけに最後、空也ではなくマリアとセックスしてしまったことにはがっかりだった。自分がバイであることに気づいた的な事を言っていたが、それ仮に空也とヤッた後にもおんなじこと言えるのかよと思った。寵児をゲイでビッチな二重スパイとしてブレずに描けば、クィア小説としても新鮮で面白くなっただろう。

Posted by ブクログ

2024/06/22

ここに記録している他の小説を下げるわけではないが、ここ最近で圧倒的に、最高に面白かった。 空也と寵児の真っ直ぐな友情と、インテリジェンスな会話の数々と、なんだかんだ痛快なストーリーと。私も思考を停止させた有権者であることを認識させられ、自分事としてすっと入ってくる小説だった。 集...

ここに記録している他の小説を下げるわけではないが、ここ最近で圧倒的に、最高に面白かった。 空也と寵児の真っ直ぐな友情と、インテリジェンスな会話の数々と、なんだかんだ痛快なストーリーと。私も思考を停止させた有権者であることを認識させられ、自分事としてすっと入ってくる小説だった。 集団と伝統がもたらす習性の強さといったら尋常でないけれど、リスクを持って行動するしか道が開けない。寵児の生き方、空也の生き方、たそがれ太郎の生き方、マリアの生き方。どれもとんでもなくカッコよかった。

Posted by ブクログ

2024/05/13

日ごろ私が政府に抱いている気持ちを代弁してくれて、 かつエンタテイメントに仕上げている凄い小説。 よく発禁にならないものだ。 思い切り一言で言ってしまうと、 自分のことしか考えない世襲議員と、 アメリカ隷属を是とする偏差値エリート東大卒官僚の悪政に 天誅を下そうとする大物やくざ...

日ごろ私が政府に抱いている気持ちを代弁してくれて、 かつエンタテイメントに仕上げている凄い小説。 よく発禁にならないものだ。 思い切り一言で言ってしまうと、 自分のことしか考えない世襲議員と、 アメリカ隷属を是とする偏差値エリート東大卒官僚の悪政に 天誅を下そうとする大物やくざの腹違いの兄妹とその親友のものがたり、だ。 この妹がすごい。女神か、天使か、巫女か、魔女か。 トランス状態になると何者かの声が聞こえ、それが政治を正すメッセージとなっている。 ・・・しかし、実際、人間なんて、悪にも善にもなれるものなのかもしれない。 国会議員は清廉潔白であれとはいわないけれど、せめて良心のもとに政策を立ててほしいが、 ヤクザやハングレ同然の人間が相当数いる、というのはもはや自明。 国民のことなぞ考えてはいない。 アメリカにへつらい、表向きは皇室を立てつつ、実際に存在する上皇の意思を軽んじる売国奴。 軍事増強といいつつ、お古で動くかどうかもわからない戦闘機を買わされるだけ。 敵地攻撃能力とかいっても、中国とは国力が全く違うのだから、中国各地から原発を狙われたらジエンド。 30年経済を停滞させたのがすべての敗因。 国民の再教育の必要性、制度の抜本見直しの必要性が叫ばれていたのに、何もしなかった政府の失敗。 せめて自給率を挙げて籠城できるようにすべきなのに、今や放棄された農地がどんどん広がる。 そんな議員を選んだのも国民。 この小説からはその嘆きも聞こえる。 であれば一部の心ある人間がテロを起こし、ムーブメントにしていけば、、、 結末は。。

Posted by ブクログ

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