商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2022/02/24 |
JAN | 9784562071555 |
- 書籍
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リバタリアンが社会実験してみた町の話
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リバタリアンが社会実験してみた町の話
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2004年、ニューハンプシャー州の田舎町グラフトンを「フリータウン」にしようと大勢のリバタリアンが移住した。しかし自由を至上とする彼らの言動は地元住民との軋轢を生み、そこに自然の脅威も混ざり込んで、事態は混沌としていく。 2004年から2016年まで続いた「フリータウンプロジェ...
2004年、ニューハンプシャー州の田舎町グラフトンを「フリータウン」にしようと大勢のリバタリアンが移住した。しかし自由を至上とする彼らの言動は地元住民との軋轢を生み、そこに自然の脅威も混ざり込んで、事態は混沌としていく。 2004年から2016年まで続いた「フリータウンプロジェクト」の顛末を描くルポ。公共サービスを否定しても共同体を続けられるというリバタリアニズムは不可解としか思われないが、大方の予想通り、プロジェクトはほぼ破綻する。何か決定的なトラブルがあったというよりは、これほど徹底してあらゆる公共サービスを否定すればそうなるだろうという流れが淡々と続くばかりで、正直退屈さは否めない。原題を始めとして本書で特に重視されている熊の問題など、いくつか重大な事件もあるが、それらもリバタリアニズムの実践の結果という感はあまり無く、もう少しハチャメチャな内容を期待していた身としては少々残念。面白いのは、警察や消防、道路、図書館などを徹底して締め付けたにもかかわらず、公共サービスのしっかりした近隣の町に比べてグラフトンの税金が殊更に安いわけではないということだ。
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読みにくかった。 群像劇のように描かれる田舎町のドキュメンタリー。ドキュメンタリーのため、特に物語の盛り上がりもオチもない。何かを学び取るにはわたしには知識も考察力も足りなかった。 舞台の町が、歴史的にもリバタリアンに占拠されてからもひたすらに税金を下げる努力をしてきたにもかか...
読みにくかった。 群像劇のように描かれる田舎町のドキュメンタリー。ドキュメンタリーのため、特に物語の盛り上がりもオチもない。何かを学び取るにはわたしには知識も考察力も足りなかった。 舞台の町が、歴史的にもリバタリアンに占拠されてからもひたすらに税金を下げる努力をしてきたにもかかわらず、そうではない行政サービスの整った隣町と比べても税率がさほど変わらないのには笑った。 飼い猫が被害に遭ったという話で登場した女性が、実は統一教会の信者だったと知った時は俄然面白くなった。教会から離れ、町を愛するようになった彼女が、しかし、町の住みにくさに耐えられず引っ越していった時にはすっかり彼女に同情する視点になってしまっていた。 クマに襲われた被害者側が、役所に煙たがられ、周囲にも落ち度があったのだろうと非難されるのは、田舎の嫌な性質は世界共通なのかとがっかりした気持ちになる。 それにしても、(リバタリアンに限らず)アメリカ人の熊への態度は納得し難い。害獣駆除になんでそこまで慎重になるのか。
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タイトル詐欺。 体感で6割くらいが熊の話だった。原著タイトルが『A LIBERTARIAN WALKS INTO A BEAR』なので、熊が主題の本だと分かったはずだし、事前に熊が登場することは知ってはいたのだが、想像以上に熊ばかりだった。 リバタリアンがその理想のために街を作...
タイトル詐欺。 体感で6割くらいが熊の話だった。原著タイトルが『A LIBERTARIAN WALKS INTO A BEAR』なので、熊が主題の本だと分かったはずだし、事前に熊が登場することは知ってはいたのだが、想像以上に熊ばかりだった。 リバタリアンがその理想のために街を作った話も、各章ごとに一人ずつ登場人物にスポットを当てる形式なので、全体構成が捉えづらく、結局何なの?となる。税金払いたくない人が集まって好き勝手したら、公共施設がボロボロになり、住民間のトラブルが増え、害獣被害が出るって、そんなの社会実験しなくてもわかる話でしょう?
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