商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/02/22 |
JAN | 9784041114353 |
- 書籍
- 文庫
くらやみガールズトーク
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
選択的夫婦別姓制度を調べていて見つけた本。 『花嫁衣装』という作品が、姓を扱っていました 結婚して今までの姓から夫の姓になり、義父母や親族から、同じ姓を名乗る身内として束縛を受けていく様子が描かれています。 いまどき、ここまでの呪縛があるかどうかはわからないけど、婚姻によっ...
選択的夫婦別姓制度を調べていて見つけた本。 『花嫁衣装』という作品が、姓を扱っていました 結婚して今までの姓から夫の姓になり、義父母や親族から、同じ姓を名乗る身内として束縛を受けていく様子が描かれています。 いまどき、ここまでの呪縛があるかどうかはわからないけど、婚姻によって姓を変えるのは、ほとんどが女性。「1回死んだ」と思って夫の姓に変わったと言う、主人公の職場の同僚の言葉は重いです。 専業主婦が圧倒的に多かった時代とは異なり、女性の社会進出(これも死語か?)は、もはや当たり前。働き手世代が減っている中、政府が女性の労働力の活用とか言っている。(活用ということばは大嫌い!)(すぐに、活躍と言葉を変えてたけどね) そんな時勢に、雇用の途中で姓が変わるとか、面倒くさくてたまらない。家父長制の残滓とか言われても仕方ないのじゃないかな。 わたしは、早く制度導入されれば良いと思いますけどね。選択的夫婦別氏(姓)。 選択肢が増えることで、自分の人生を自主的に考えるきっかけができると思います。 以下、法務省のホームページより引用 夫婦の氏に関する制度は国によって様々ですが、平成22年に法務省が行った調査等によれば、 ⑴ 夫婦同氏と夫婦別氏の選択を認めている国として、アメリカ合衆国(ニューヨーク州の例)、イギリス、ドイツ、ロシア、 ⑵ 夫婦別氏を原則とする国として、カナダ(ケベック州の例)、韓国、中華人民共和国、フランス、 ⑶ 結婚の際に夫の氏は変わらず、妻が結合氏となる国として、イタリア があります。 もっとも、法務省が把握する限りでは、結婚後に夫婦のいずれかの氏を選択しなければならないとする制度を採用している国は、日本だけです。
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もやもやするーー!!そして、わかるーー!! って感じ。 オムニバス形式で8話からなる短編集。 ポップで可愛い表紙からは想像できない、ちょっとゾゾっとしてしまうようなお話ばかり。 どんな怖さっていうかというと、強いものに虐げられて踏みにじられてしまう女性たちの本音が、淡々としてて、...
もやもやするーー!!そして、わかるーー!! って感じ。 オムニバス形式で8話からなる短編集。 ポップで可愛い表紙からは想像できない、ちょっとゾゾっとしてしまうようなお話ばかり。 どんな怖さっていうかというと、強いものに虐げられて踏みにじられてしまう女性たちの本音が、淡々としてて、だけど静かな炎のように熱く揺らめく感じ。 諦めとか、でも堪え切れない憤りとか、愛情とか。 ある種の怨念?みたいなものを感じるんだよねー。 しかも、男性側は悪意がないと思ってるところがまた...。 あたしが印象的だったのは「花嫁衣装」 結婚したら当たり前のように夫の姓を与えられて、嫁にもらわれたとの名目のもと、まるで「モノ」のようにされてしまうのではないか、という不安と嫌悪感がものすごく怖い。 妊娠中、義父にお腹を触られ、「いつから私は勝手に身体を触られてもいいような人間になったのだろうか?」(本が手元にないので、ニュアンスです。) ってところは、ほんとにわかりすぎて、気持ち悪すぎて倒れそうになった...。。 そして夫は「悪い風にとらないでよ。」って、わかってくれない。。 怖いよーー。 でも各編、最後は希望があるラストだったりもするので、ズーンとはならないかな。
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女性が主人公のほの暗い話の短編集。 ひとつひとつが短くて読みやすい。 「花嫁衣装」 花嫁衣装が白いのは、一度死んで、婚家の人間として生まれ変わるという意味があるから。女性が姓を変えるのが当たり前の時代。でも、それまで一緒に生きてきた苗字を捨てていく作業は、自分が死んでいくように感...
女性が主人公のほの暗い話の短編集。 ひとつひとつが短くて読みやすい。 「花嫁衣装」 花嫁衣装が白いのは、一度死んで、婚家の人間として生まれ変わるという意味があるから。女性が姓を変えるのが当たり前の時代。でも、それまで一緒に生きてきた苗字を捨てていく作業は、自分が死んでいくように感じる。なんだかそのモヤモヤな当たり前は、変えていきたいところだと思う。 「藁人形」 呪の藁人形。恋は人を変えると言うけど、この短編は恋に狂わされる女性が多く描かれており、本作の主人公もそのひとり。 「獣の夜」「子育て幽霊」 子育ての壮絶さというか、母が命を削って子育てをしているのだなと感じる。 「変わるために死にゆくあなたへ」 カースト上位グループを祝福組と呼ぶのが斬新。ちな下位は「そうでない組」
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