奏鳴曲 北里と鴎外

海堂尊(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2022/02/21
• JAN: 9784163915005

商品レビュー

2025/01/30

難しかった…

けれど、二人が、そして世界中の多くの医学者が
病原菌の発見や、衛生や、医療のために
日夜奮闘していたということがわかった

政治や軍や、色々な人の思惑で、
運命が変わっていくのも、また、その時代ならではで

最後の参考文献の多さにびっくり

2025/01/03

二人がこんなに関わっていたとは、全く知らなかったので、そこは面白かったが、小説と云うよりも歴史をつらつらと書き連ねているようで、けっこう退屈だった。もっと小説的にして欲しかった。しかし、森鴎外、めんどくさいやつだったんだ・・・

2024/06/09

明治大正時代を駆け抜けた二人の生い立ちから始まり、陸軍・海軍・文部省・内務省・政治家、等の時代背景を詳しく知ることができた。
明治天皇と北里柴三郎の出会いは角力をとり腹を割っての信頼関係を築いたこと。米食か麦食かの陸軍海軍と政治家が絡んだ脚気の争い。それによる死者数が戦争で死んだ数の方が少なかったこと。3つの戦争、明治天皇の暗殺計画『大逆事件』天皇からの民への救済と150万円が渡されどのようにして済生会ができていったのか。医師会になるまでの経過。
勿論ドイツ留学のできごと。
研究の仕方や北里柴三郎と師コッホの関係。
福澤諭吉による支援と政治家を信じない先見の明。

登場する人物の性格の特徴が良く描かれている。
森林太郎が軍人でありながら文豪だったため多くの資料がここまで明らかに歴史として残っているのだろう。ついつい鷗外のこの本に関係する本も少しずつ並行で読んでしまった。ここまでまとめる作者は凄い。

もう次の本は出たのかな？
森林太郎
北里柴三郎
其々の本。面白いこといっぱいある。楽しみにしています。

願わくば、間違っても政治家は独裁政治を繰り返さないように、同じ失敗を繰り返さないように。
今の時代とよく似ているのでね。