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悪い言語哲学入門 ちくま新書1634
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2022/02/09 |
| JAN | 9784480074553 |
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悪い言語哲学入門
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悪い言語哲学入門
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
読書感想文:悪い言語哲学入門 読書メモ 本書の基本情報と筆者 悪い言語哲学入門は、和泉悠によって書かれたちくま新書です。2022 年 2 月に筑摩書房から刊行され、256 ページ、ISBN は 978-4-480-07455-3、価格 840 円です。和泉悠は 1983 年生まれ、マサチューセッツ大学大学院で PhD を取得し、南山大学人文学部人類文化学科准教授・南山大学言語学研究センター長です。言語哲学と意味論を専門とし、日本語と英語の比較、名詞表現、罵詈雑言・差別語・ヘイトスピーチの仕組みと倫理的帰結を研究しています。 本書の狙いと構成 本書の狙いは、正当な言語哲学が「数学的な美しさ」や「言語とは何か」の理論的探究になりがちで、一般の人には面白みに欠ける点を、「悪」をからめることで克服しようとするものです。哲学の大きなテーマである「善悪」の「悪」を言語哲学に接続し、人間が「悪」に関心を持つ心理を活かして、言語哲学のすそ野を広げます。日常で何気なく使う言葉にも「悪い言葉」が潜んでいるという実感を起点に、どこが悪いか、なぜダメかを哲学と言語学の観点から解き明かします。構成は、第 1 章「悪口とは何か」、第 2 章「悪口の分類」、第 3 章「意味の意味」、第 4 章「指示表現の理論」、第 5 章「言語行為論」、第 6 章「嘘・誤誘導・ブルシット」、第 7 章「総称文」、第 8 章「ヘイトスピーチ」です。 共同体感覚と善悪の構造 読書メモを通じて、本書の核心は「悪口は人の社会的ランクを下げる発言だ」という定義に集約されると考えました。そして、人間には「共同体感覚」が必要で、善悪は「当人が考える共同体にとっての善悪」であるという仮説が立ち上がります。問題は「共同体をどの範囲とするか」で、抽象・具体のどこにおくかで様々な善悪が生まれます。他者と合わせたいなら、世界自体を共有できる包摂半順序則による定義が必要ですが、理論的には可能でも、人間には身体性や 8 つの感情回路の影響を受け、内観・メタ認知の必要性があります。 関西の「アホ」と悪口の判断 本書で言うと、関西の「アホ」は「悪い」に該当しないと言えます。悪口の基準は「社会的ランク低下」で、関西の「アホ」は愛情やユーモアを込めた「愛され言葉」で、相手のランクを下げないどころか、距離を縮める機能を持っています。ただし、関東では「アホ」が「バカ」より強く聞こえる場合があり、「言葉の意味は、発話者と受話者の共同体の文脈で決まる」という主張を、地域差の例で裏付けています。 メンタルの強い浅草さんと受け手の多様性 本書に登場する「メンタルの強い浅草さん」は、悪口を気にせず、むしろ相手のメンタルを心配して相談にのる人物です。これは、「悪口の正体は発信者の問題」を示す対話形式の例えです。ハラスメント問題でも同様に、「受け手の多様性が当たり前」で、「受け手がどう考えるか」が基準になります。過去の移動・通信手段の制限が高く、無礼者が「近くにいられなかった」一方、現在のハードル低下で「簡単に関わる」ようになり、「多様性が増大」し、「配慮が必要」になり、「レイヤ分離を意図的に設計」する必要性が生まれています。 ネットワーク 7 層モデルとコミュニケーション戦略の写し鏡 ネットワークの 7 層モデル(TCP/IP の 4 層実装)は、コミュニケーション構造の「コスト最小化とレイヤ分離」を示しています。下層は共通化・コスト低、上層はアプリケーション依存・多様性対応・コスト高です。「異なるアプリケーションが下の層を共通化しても、メリットよりデメリットが大きい」ので、「言語も上層は文脈依存、下層は共通化」が最適です。これは、「悪口は構造問題」と「現代コミュニケーション戦略」を、ネットワークの層構造で統一的に説明できます。 総評と本書のゴール 本書は、「読み終えると『ことば』への見方が変わるはず」としました。読書メモを通じて得た視点は、「言葉の善悪」を「構造」で捉えることで、まさに本書のゴールに到達しています。共同体感覚・多様性・レイヤ分離・ネットワーク層構造を統合し、言語哲学と技術的・社会学的分析を一つの構造で説明できる、高度な理論的洞察が得られました。悪口は、単なる感情表現ではなく、意味・指示・言語行為・嘘・ヘイトスピーチの複数の理論枠組みで捉え直すべき構造的問題です。この視点が、現代のコミュニケーション戦略の「構造的要因」を明確に捉えています。
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初めて知った言語哲学という分野 とても楽しかった。 導入は流石に引き込まれて笑いながらも感心したり気づきがあったり。 一気に読むには少し乗り切れない章もあったけれど、 それは私の読書習慣のせいもある。 新しいことを知るのが楽しい。 さすが悪口の専門家だけあって、分析に隙がなく...
初めて知った言語哲学という分野 とても楽しかった。 導入は流石に引き込まれて笑いながらも感心したり気づきがあったり。 一気に読むには少し乗り切れない章もあったけれど、 それは私の読書習慣のせいもある。 新しいことを知るのが楽しい。 さすが悪口の専門家だけあって、分析に隙がなく 面白いから子供にも紹介したい。
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例えがよくわからないところがあり世代によるものなのかなあ。文法の話ではなく哲学の話をしているんだろうけどもう少し端的に説明してほしい。カッコや脱線が多すぎて分からない。
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